韓国客船沈没事故から1週間 事故の経緯まとめ
4月20日
韓国政府の対策本部は、事故時にセウォル号が珍島海上交通管制センターと交信した記録を公開。公開された交信記録は16日午前9時7分からの31分間。
4月21日
未明には米国の遠隔操作の無人探査機が投入される。さらに、事故当時に多くの修学旅行の高校生がいたとされる船内の食堂への進入ルートを確保し、潜水士らによる捜索が行われた。 捜査当局は、新たに1等航海士ら4人の逮捕状を請求。船を運航する会社の幹部ら44人を参考人として聴取するため、出国禁止にした。
4月22日
死者が100人を超える。21日夜以降に見つかった遺体の多くは、食堂がある3階や客室の多い4階で発見される。
事故原因と韓国政府の対応
今回事故を起こしたセウォル号は、運行会社が2012年に日本から中古で買い取った船を改造したものでした。客室を増設し、定員は100人以上増加。そのため、船の重心が高くなり、急旋回した際にバランスを崩しやすい状態だったといわれています。海洋水産省による船舶自動識別装置の解析では、事故当時セウォル号が急旋回していたことが明らかになっています。 韓国の朴大統領は17日、乗客の家族らが集まる体育館を訪問。できる限りの支援を行うとともに、事故原因の究明をはかることを約束しました。乗客家族の代表らは、事故現場の海域の潮の流れが緩い時期に入っていることもあり、24日頃までに集中して捜索を行うよう海洋警察などに要請しています。 (南澤悠佳/ノオト)