青森県内すべての店舗が姿を消しました。イトーヨーカドー弘前店が、およそ48年の歴史に幕を閉じました。 最終日となった29日、弘前店には、買い物客が次々と訪れました。 【買い物客】 「当たり前にあったものなのでそこがいざなくなるとなると寂しいというか、もっと頻繁に買い物に来れば良かったと思いますね」 （Q.何を買いましたか）「きょうは総菜ですね、いつも買っていたピザとかその辺を買って、きょうは晩酌をしたいと思います」 【買い物客】 「やっぱり最後今出てくる時、胸がいっぱいになってありがとうという感じになりました」 1976年にオープンし、およそ48年の歴史を持つ弘前店。閉店の午後7時が近付くと名残を惜しむように建物を写真に収める人の姿も。 そして、店舗前の歩道だけでなく、道路を挟んだ歩道にまで大勢の人が集まりました。セレモニーは行わないことにしたイトーヨーカドーですが、買い物客を見送る従業員の姿がありました。 【ねぷたばやしの笛の音】 そこには、惜しむようにねぷたばやしの笛の音が奏でられました。 【集まった人たち】 「（拍手）ありがとう」 最後は集まった客から感謝の言葉を掛けられたり、拍手が送られたりする中、静かにドアが閉められました。 【訪れた人】 「同じ時代を生きてきていると感じていたので（心の）よりどころがなくなったという感じですね」 「子どもの頃の思い出の場所がなくなってしまったなという気持ちで、とても寂しいです」 「友だちと遊んだり、後はいろいろ買ったり」 「言葉に表せないくらいに悲しい」 「きょうの閉店の時やっぱり気になって見に来ちゃって、いろんな思い出がよみがえって寂しいなって思いました」 青森県内に最大で4店舗あったイトーヨーカドーは、これですべて姿を消しました。 弘前店の閉店に伴い、後継として2025年2月には、食品スーパー「食生活♡♡ロピア」が出店することになっています。 これまでテナントとして入っていたロフトやアカチャンホンポなど一部は、29日で閉店となりましたが、無印良品やサーティーワンアイスクリームといった多くの店舗はそのまま残り、10月31日に再開するということです。