池袋暴走事故の飯塚受刑者が死亡 過失運転致死罪禁錮5年、老衰か
2019年の東京・池袋の乗用車暴走事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われ、禁錮5年の実刑判決を受けた旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三受刑者(93)が死亡していたことが25日、関係者への取材で分かった。死亡したのは10月で、老衰とみられる。 事故は19年4月19日午後0時23分、豊島区東池袋4丁目で起きた。飯塚受刑者の車が暴走し、松永真菜さん=当時(31)、長女莉子ちゃん=同(3)=が死亡、9人が重軽傷を負った。 飯塚受刑者はアクセルとブレーキを踏み間違えたとして過失致死傷罪に問われ、21年9月に禁錮5年の実刑判決が確定した。遺族らが飯塚受刑者らに損害賠償を求めた訴訟では、東京地裁が23年10月の判決で計約1億4千万円の支払いを命じ確定した。 遺族の松永拓也さん(38)はXで「心よりご冥福をお祈りいたします」とし「私たち社会がすべきことは、彼を非難し続けることではなく、彼の経験から学び、同じような悲劇を繰り返さないための道を共に考えることだと思います」と記した。