ドジャース・山本由伸、入団最終候補だったヤンキース戦で快投「どのチームに投げる時も同じ気持ちで」
◆米大リーグ ヤンキース1―2ドジャース=延長11回=(7日・米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム) ドジャース・山本由伸投手(25)が7日(日本時間8日)、敵地・ヤンキース戦に先発し、渡米後最多106球で7回2安打無失点7奪三振と好投。援護なくチーム最多の7勝目とはならなかったが、鮮烈すぎるニューヨークデビューを果たし、ヤ軍の連勝を8で止めたチームの勝利に大きく貢献した。 メジャートップ21本塁打のジャッジと大谷の“MVP対決”は試合前から大きな注目が集まり、カード3連戦は全て全米中継。MLB公式サイトでも特集記事が組まれた。また、ド軍が当地を訪れるのが2016年以来8年ぶりということもあり、両雄激突は異様な盛り上がりを見せた。ワールドシリーズ“前哨戦”とも言われ、ドジャースには大谷、ベッツ、フリーマンが、対するヤンキースにはジャッジ、スタントンとMVP受賞経験のある打者が5人も集結。ヤンキースタジアムでは今季最多の4万8048人が集まる中、山本が聖地で輝いた。 試合後は「このメジャーの試合で投げられるということをすごく喜びに感じていますし、今日はドジャース対ヤンキースということでいつもよりも注目度がある試合というのは感じてましたけど、どの試合も全力で投げてますし、今日も試合に集中して投げられたのでいい結果につながったと思います」と振り返った。 山本はポスティング制度でオリックスからメジャー移籍を目指した昨オフ、ヤンキースも最終入団候補だった。昨年12月の個人面談では、ブーン監督が背番号「18」が入ったピンストライプのユニホームをプレゼントし、OBでGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏(49)がビデオメッセージを送るなど獲得に尽力した経緯がある。結局ドジャースに12年総額3億2500万ドル(約463億円=契約発表時のレート)で入団した右腕だが、現地報道ではヤンキースも同等以上の条件を提示していたとも報じられている。 米メディアからそのことについて聞かれた背番号18は「(ヤンキースが)素晴らしいチームだというのはミーティングだったり、そういうのをしていただいて感じましたし。試合に入るといつも通りの気持ちで、そういった交渉していただいたチームも何チームかありますけど、どのチームに投げる時も試合に入ったら同じ気持ちで、落ち着いて投げていこうと思っています」と話した。
報知新聞社