ナガイモ上出来、味わって 青森県東北町で収穫作業
青森県内有数のナガイモ産地・東北町で、本年産ナガイモの収穫が始まっている。16日は穏やかで暖かい天候の下、農家たちが作業に精を出していた。収穫は11月いっぱい続けられ、残った分は来春掘り起こす。 ゆうき青森農協(本所・東北町)のながいも部会は成熟具合などを見て、収穫開始日を例年と同じ今月10日とした。 2019年に皇位継承の重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」にナガイモを提供したベテラン農家・向井博徳さん(59)も同日から収穫を始めた。16日は午前7時から、同町外蛯沢にある約90アールの畑で家族や外国人労働者ら6人で作業を開始。機械で掘り起こした土からナガイモを次々と手作業で取り出し、コンテナに運んだ。 向井さんによると、今年のナガイモは昨年ほどではないものの、夏の暑さの影響で例年より長いといい、「一本一本丁寧にゆっくり掘っている。本年産は味が良い。生で食べるのもいいが、すりおろして鍋に入れたり、焼いて食べたりするのもおいしいので、ぜひ試してほしい」とPRした。 同農協管内では362生産者が本年産ナガイモを栽培(登録面積約287ヘクタール)しており、約7割は秋に収穫し、残りを春に収穫する予定。