石毛宏典が選んだ今季の西武のベストオーダー 「投手王国」との前評判も「点を取らないと」
昨年、パリーグの5位と苦しんだ西武。今年は高橋光成、平良海馬、今井達也らを中心に「投手王国」と呼ばれるほど投手陣が充実しているが、野手陣はどうなのか。 【写真】170名参加の「女性たちの熱き戦い」西武パフォーマンスチーム「bluelegends」オーディション密着取材・フォトギャラリー 1980年代から1990年代にかけて、黄金時代の西武をチームリーダーとしてけん引した石毛宏典氏に、今季の注目野手を聞くと共に、2024年のベストオーダーを選んでもらった。 【内野手の問題はサード】 ――今季の西武について、どう見ていますか? 石毛宏典(以下:石毛) 投手陣は、ドラ1ルーキーの武内夏暉もいい球を投げていますし、もともとよかった先発ピッチャーがさらに充実してきました。あとは打線が援護できるかどうかですが、現状でレギュラーと言えるのは源田壮亮と外崎修汰ぐらいでしょう。森友哉が抜け、山川穂高が抜け......という状況ですが、もっと新しい選手が出てこないといけません。 ――野手に関して、石毛さんが開幕から起用するとしたら誰になるでしょうか。内野からお願いします。 石毛 まずキャッチャーは、ベテランの炭谷銀仁朗が戻ってきましたが、経験を積ませたいので古賀悠斗です。昨季は100試合に出て、さまざまな経験を積んだはず。侍ジャパンにも選ばれて国際大会の経験もできましたが、来年以降も見据えてレギュラーに定着するためには今季が重要です。 ファーストは新外国人のヘスス・アギラー。巨漢ですが、案外シュアなバッティングをしますし、力にまかせて大振りしないところもいいですね。セカンドは外崎、ショートは源田で、問題はサードですね。 個人的には、渡部健人に入団当初から期待しているんです。中村剛也と同じでバットがスムーズに出るし、スイングの軌道も似ています。ただ、長打力という面では、オープン戦で好調だったブランドンもいい。昨年オフに育成契約となって、また支配下登録された(3月24日)ので、開幕戦はサードで出る可能性もありそうですね。ただ、どちらも一軍での実績がないので、切磋琢磨しながら突き抜けるような成績を残してほしいです。