１０月２７日に投開票を迎える衆議院選挙。 激戦が予想される島根１区。前職２人と新人１人、女性三つどもえの戦いです。 島根１区に立候補しているのは、届け出順に、立憲民主党の前職・亀井亜紀子さん、５９歳。 共産党の新人・村穂江利子さん、５６歳。 自民党の前職で公明党が推薦する高階恵美子さん、６０歳の３人です。 立憲・前職　亀井亜紀子候補： 「今回は女性３人の三つ巴の島根１区の戦いでして、ついこないだまで私がね、ただ１人の女性の候補で、そういう意味では急に変わったなと思います」 立憲民主党の前職、亀井亜紀子さん。 １９日、大票田の松江市でマイクを握ります。今年４月の補欠選挙で、自民党の新人候補に勝利し、再選を狙う今回の選挙。女性３人の戦いを歓迎します。 立憲・前職　亀井亜紀子候補： 「私は皆様の近くにいる存在として、やっぱり地方の声、それから中小企業の声、こういう声をきちんと国政に届けていきたいと思います」 おなじみのオレンジの衣装で駆け寄り、握手をします。 補選以降２６回にわたり茶話会などを開き、有権者の声を聞いてきた亀井さん。 地方創生や賃上げを訴え「陽の当たる島根」をスローガンに、議席の防衛を目指します。 立憲・前職　亀井亜紀子候補： 「後半戦に入るのでスイッチを入れて、元気よく最後まで必死に戦っていきたいと思います」 共産・新人　村穂江利子候補： 「島根原発２号機の再稼働は、なんとしても食い止めなければいけません。島根半島にお住まいになっているみなさんの声も聞いてまいりました。みなさん本当に原発動かすことに不安かかえてらっしゃいます」 共産党の新人、村穂江利子さん。 公示日第一声の後、すぐに向かったのは島根原発がある松江市鹿島町。ここで原発再稼働の中止を訴えました。 １８日には松江市内の病院前で演説。ここでは、原発廃止に加えて消費税減税や軍拡反対など、党の掲げる政策を訴え、支持拡大を目指します。 共産・新人　村穂江利子候補： 「窓口の負担も増え、年金は上がらないのに物価は上がっていく。なんとしても私はこのような国民いじめの政治を一刻も早く終わらせたい」 イメージカラーの紫のタスキをかけて、元高校教師という経歴から「わかりやすく伝える」ことを意識して支持の拡大を狙います。 共産・新人　村穂江利子候補： 「ひとつひとつ政策をお話しながら、日本共産党のことを知っていただきたい。みなさんとともに手をつないで頑張るんだっていうことを伝えられたら」 自民・前職　高階恵美子候補： 「島根１区から初挑戦させていただきます。高階と申します。高い階段の階と書くもので、呼び方が少し難しいこともあり、たかがいと４文字で自己紹介をさせていただいています」 自民党の前職・高階恵美子さん。勝負カラーのブルーに身を包み１８日は松江市内の企業を重点的に回りました。４月の補欠選挙で議席を失った自民党ですが、高階さんの擁立が決まったのは先月。短期間での知名度向上と支持拡大を狙います。 自民・前職　高階恵美子候補： 「ライフステージの各段階で男性も女性も、様々な悩みや課題に向き合うことになります。時代の変化に合う社会保障制度整備も進めてまいります」 ２０１０年に参議院の比例代表で初当選後、国会議員として衆参合わせて１５年のキャリアで、厚生労働副大臣を務めるなどした実績をアピールします。 自民・前職　高階恵美子候補： 「多くの人たちのお声をいただいて、これからも島根創生をしっかり進めてまいりますので、皆様のお力添えをぜひお願いしたいと思います」 ＦＮＮは１９日と２０日に全国の選挙区の情勢について世論調査を行いました。 これをもとに島根１区について、取材結果も加味して中盤の情勢を分析しました。 立憲民主党の亀井亜紀子さんが「やや先行」し、自民党の高階恵美子さんが「僅差で追う」展開です。 ただ、回答者の３割近くは投票先を決めておらず、２７日の投票日まで予断を許さない状況です。