ロシア当局が指名手配、赤根智子ICC所長「圧力に屈してはならないという気持ち」…ICCの意義を強調
国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)の赤根智子所長が14日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。赤根氏は「(圧力に)屈してはならないという気持ちで、職員は毎日の裁判業務に向かっている」と述べた。ウクライナ侵略を巡りICCがプーチン露大統領らに逮捕状を出したことへの報復として、露当局が赤根氏を指名手配したことなどが念頭にある。
赤根氏は「ICCがつぶれると、恒久的な刑事裁判所は世界で二度と生まれない」とも語り、加盟国がICCの司法判断を尊重するよう訴えた。
ICCが日本への設置を検討している地域事務所については「広報の拠点として学生らに仕事の一端を見てもらい、ICCに入ってもらうことを目指す」と述べ、実現に期待した。(国際部 宮嶋範)