涙を流しながら街頭演説する丸川珠代氏（撮影・光山　貴大）

　第50回衆院選が27日、投開票され、東京7区では自民党派閥の裏金事件の影響で苦戦が伝えられていた丸川珠代元五輪相（53）の落選が確実になった。参院からの鞍替え出馬。党の公認こそ得られたものの、比例重複はなく、選挙区で散ることに。何かと発言が物議を醸す丸川氏の過去の発言をまとめた。 【写真】涙を流しながら街頭演説する丸川珠代氏だったが… 　◇「最低でも子供は2人欲しい」（08年6月16日）　大塚拓氏との結婚披露宴前に取材に答える。大塚氏は「3人は欲しい」と返し、ラブラブぶりをアピール。 　◇「愚か者めが！このくだらん選択をしたバカ者どもを絶対忘れん！」（10年3月25日）　子ども手当の支給に関する法律案の採決時、当時野党だった自民党の丸川氏が強烈な野次。その後、自民党が公式グッズで「この愚か者めが」と書かれたTシャツを販売したことで、火に油。 　◇「どれだけ（線量を）下げても心配だという人は世の中にいる。そういう人たちが騒いだ中で、何の科学的根拠もなく、時の環境相が決めた」（16年2月7日）　福島第1原発事故後、民主党政権下が決めた除染の長期目標に苦言。後に撤回、謝罪。 　◇「彼女の存在や輝きは金メダルだったと思う」（17年4月11日）　引退を発表したフィギュアスケート女子の浅田真央さんの功績を称賛。 　◇「思いも寄らないことだったので、まさか再任するとは」（21年2月18日）　東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長に就任した橋本聖子の後を受け、五輪相に再就任で。 　◇「どういう趣旨でおっしゃったのか」（21年3月12日）　国際オリンピック委員会のバッハ会長がコロナ禍で開催の東京五輪の観客上限について「決断はできるだけ遅くする必要がある」と述べたことに疑問。 　◇「私たちは開催都市契約の当事者ではない。開催主体の都がどう対応するかが重要」（21年3月23日）　東京五輪の無観客開催決定を受け、チケット収入の減収分の国負担に否定的発言。 　◇「少なくとも主催者としてのお考えであろうと思います」（21年4月23日）　国際オリンピック委員会のバッハ会長が、「緊急事態宣言と五輪は関係がない」と発言したことについて。 　◇「東京都がまず大会の主催者として責任の責任、一方では医療の現場を預かる者としての責任、両方の責任をどのように果たすのか。明確な方向性を示していただかないと」（21年4月27日）　東京五輪・パラリンピック開催を前に、都に対し発言。責任を押しつけるような発言にSNSから批判が上がった。 　◇「コロナ下で分断された人々の間に絆を取り戻す大きな意義があると考えている」（21年5月11日）　コロナ下での東京五輪・パラリンピック開催に反発の声が広がる中で開催意義を問われ。橋下徹氏からも「情緒的なことはいらない」などと苦言。 　◇「私もあれっと思って」「これから減っていく」（21年5月28日）　コロナ下での東京五輪・パラリンピックで、各所に来日人数の制限を求める中、五輪ファミリーと呼ばれるIOC委員や関係者ら3000人が削減されず維持されていることについて。 　◇「大会の性質上、ステークホルダーの存在がどうしてもある。組織委員会としては、そのことを念頭において検討されると思う」（21年6月22日）　コロナ下での東京五輪・パラリンピック開催で、観客に酒類の販売を認める方向で調整していることが判明したことについて。安全よりスポンサーを優先するかのような発言で、組織委員会が火消しに。結局、大会は無観客で開催。 　◇「別の地平から見てきた言葉をそのまま言っても、なかなか通じづらいというのが私の実感でもある」（21年6月30日）　新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が、コロナ下での東京五輪・パラリンピックについて「何のためにやるのか」と発言したことに対して。 　◇「不要不急であるかということは、これもしっかりご本人が判断すべきもの」（21年8月10日）　五輪開催期間中、国民が自粛など我慢の生活を強いられる中、IOCバッハ会長が東京・銀座を散策したことについて。これにネット民から「日本人よりバッハを守る丸川珠代」「はい、自粛終了のお知らせ！」と怒りが爆発。 　◇「入国後の行動範囲は厳しく制限させていただく」（21年8月21日）　“銀ブラ”のバッハ会長が東京パラリンピックで再来日するのを前に、同会長への行動制限について問われ。 　◇「小選挙区一本です。どうかお助けください」（24年10月16日）　衆院選で苦戦が伝えられる中、有権者に涙の訴え。ネットでは「国民が困ってても助けないくせに」「ソレって自業自得でしょ！愚か者めが」「なんでお前が被害者しぐさやねん…」と冷めた声が続出。火に油を注ぐ展開に。