続報!大型スーパーにずらりと並ぶ『放置自動車』 ようやく撤去されるが...場所を変えて車で寝泊まりする人も 駐車場内の車上生活者らの“言い分”とは
兵庫県加古川市にある24時間営業の大型スーパー。その店の広大な駐車場に10台近くの「放置自動車」があります。この問題について、今年3月にMBSが番組で放送、4月にはスーパー側が対応に乗り出し、すべて徹去されて一件落着…と思いきや、そうではありませんでした。 【写真を見る】ナンバープレートがない車やゴミだらけの車
兵庫県加古川市にある大型スーパーの駐車場にずらりと並ぶ『放置自動車』。ナンバープレートもなければ、タイヤもない!サイドミラーが外れた車両や、ライトがくり抜かれたものまで。そして、車の中はというと…ゴミだらけ!脱ぎ捨てられたような衣服や女性用の下着が散乱する車まで。 放置自動車について、スーパーの利用客はどう思っているのか聞くと… 「撤去してほしいですよ、ほんまはね。場所とってしまうから。お客さんが1台置けなくなるから」 「(この放置自動車は)もともとタイヤもあったし、ラジエーターまわりとか、来るたびにどんどん悲惨になっていく。1台あると2台3台と増えていくからね、こういうのは」 24時間営業のこのスーパー、駐車場にはいつでも無料で入ることができるということもあってか、利用客によりますと、3、4年ほど前から放置自動車が目立つように。一見、普通の車と変わらないものも… (記者)「この車はナンバープレートもタイヤもあるので怪しい点は一見ないのですが、車検が令和4年(2022年)10月で切れてしまっています。この車は公道で走ることはできないんです」 こうした放置自動車の数は10台ちかくにのぼり、店の関係者も頭を悩ませていました。
“車検切れの車”の中で寝泊まりする人が!?
そんな中、取材班は『放置自動車で寝泊りする人がいる』との情報をキャッチ。夜、張り込むことにしました。 (記者)「あっきたきた。いま、車から人が降りてきました」 あの“車検切れの車”から高齢の男性が出てきました。 (記者)「手にタバコを持ちながらゆっくりとスーパーの方に歩いていきます。買い物客なんでしょうか」 ところが店内には入らず、トイレへ直行。数分後、何食わぬ顔で車の中に戻ろうとするところを取材班が直撃すると… (取材班)「毎日放送です。これ放置自動車なんですか?すこしお話伺っていいですか?」 (男性)「なに」 (取材班)「車を止めているのを、お店の方が困っている。どういった理由で止めているのですか?」 (男性)「どけようと思っとんねん。車も車検がきれてエンジンもあかんから、どこかに持っていこうと思ってな」 なぜここで寝泊まりをしているのでしょうか? (男性)「息子もおるんやけど、色々事情があって、もう嫁さんもはやくに亡くなったから、一緒におるのも嫌だし、そやからこないに」 (取材班)「スーパー側は困っているが?」 (男性)「もうぼちぼちのきますわ」 しかし、張り込み中、この車が移動することはありませんでした。