「トービトビ」の声で五穀豊穣 伝統行事「大白木の亥の子さま」子供たちの大きな声響く【佐賀県唐津市】
サガテレビ
「トービトビ」と子供たちの大きな声が響く唐津市七山の大白木地区。今年も、伝統行事「大白木の亥の子さま」が行われ、稲の収穫を祝いました。 唐津市の無形民俗文化財として指定されてる「大白木の亥の子さま」。大白木地区で毎年行われている伝統行事です。今年も稲を収穫できたことに感謝するとともに、子供の無事な成長を祝います。 【岩部記者】 「子供たちがかぶっているワラトビといわれる稲の束。今年収穫されたもち米の藁を使って作られているということです」 今年は、大白木地区に住む未就学児から中学生までの12人が参加。地域住民の家を順にまわり、玄関で「トービトビ」と大きな声で唱えながら回ります。 各家庭の玄関の上がり口には、唐揚げやたまご焼き、お菓子などをお供えして子供たちを出迎えます。 【地域の方】 「昔からしてもらっている伝統あるトビトビをつないでもらって助かっている」 「子供の数が少なくなってきているので、いつまで続くかな思っている。なるだけ続けてほしい」 子供たちはもらったお菓子をキャリーワゴンいっぱいに詰めて持ち帰り、みんなで分け合いました。 【男の子】 「小さい子に学校などで行事のことを話して興味を持ってもらいたいと思う」 【女の子】 「(今後も)みんなが楽しめるようなお祭りになってほしい」 地元住民によると大白木の亥の子さまは、戦前から行われているということです。
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