英財務相が追加増税否定、負担拡大巡る企業の不安払しょく狙う
Alistair Smout David Milliken [ロンドン 25日 ロイター] - リーブス英財務相は25日、英国産業連盟(CBI)の年次総会で、労働党政権が提示した初の予算案に盛り込まれた以外の増税は必要ないと明言した。国民保険料の企業負担率引き上げによる250億ポンド(310億ドル)の実質増税に驚いた企業の不安を払しょくする狙いがあると見られる。 リーブス氏は、予算案は「われわれが前に進む上で必要な安定と土台」を提供してくれたと強調した一方、企業はこの先の税率については確実性を手に入れることができると説明。「私(の考え)は本当にはっきりしている。追加的な借金ないし課税とともにこの場に戻ってくることはない」と語り、懸案は全て片付いた以上、今回のような予算案策定を迫られることは決してないと付け加えた。 労働党政権は予算案で総額400億ポンドの増税を打ち出した。スターマー首相やリーブス氏は、増税によって国民保健サービス(NHS)などの公共サービス向けに支出を拡大できると訴えている。