「お待たせしました」 冬の主役 地物のカニ店頭に 金沢市・近江町市場も賑わう
金沢市の近江町市場では9日午前中からカニ漁の解禁を待ちわびた多くの市民や観光客の姿が見られました。10か月ぶりに漁を再開した輪島港からのカニも並びました。 【写真を見る】「お待たせしました」 冬の主役 地物のカニ店頭に 金沢市・近江町市場も賑わう 「きのう(8日)地元の人とお酒を飲んだときにきょう(9日)(地物のカニが)出るから朝行きなさいと言われて言った通り買いなさいと言われ買いました」(東京からの観光客) 「7ハイ買いました。毎年解禁日に買いにきています。家族の分、全部」(地元の客) 地震により能登地区の漁場が変化していないか心配されましたが、影響はなかったということで関係者も一安心です。 大口水産 荒木優専務「週末の土曜日に向けて漁師さんが頑張って取ってきてもらったのは売る方にも勢いがつくので良かった」「内心ではまだカニ漁は無理かなと思っていたところで行けたのはよかったと思う」 この水産会社ではオスの「加能ガニ」が1パイ3500円から2万5000円、メスの香箱ガニは1パイ600円から3000円で販売され、価格はほぼ例年並みだということです。 また近江町市場では輪島港に8日水揚げされた香箱ガニを使ったカニ汁が格安で振舞われ、買い物客らによる長蛇の列が出来ていました。 カニ汁を味わった客は「漁に出られないときがあったと聞いて食べててありがたみをさらに感じます」 カニ汁は、1杯300円で販売され、売り上げは全額、県漁協を通じて、能登の漁業復興に役立てられます。
北陸放送