高温続く 全国に高温に関する早期天候情報 積雪地帯は雪崩に注意 年始に一時寒気
急な雪解け 注意点は?
暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。 ①雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。 ②気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。 ③雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
太平洋側や西日本 冬晴れ少なく、雨量多くなる可能性
この先1か月、寒気の影響を受けにくい北日本の日本海側や北陸では、降水量は平年並みで、日照時間は北陸で平年並みか多いでしょう。 1月としては曇りや雨、雪の日が少なく、日差しもありそうです。 沖縄・奄美は降水量、日照時間ともに平年並みでしょう。 一方、平年に比べて暖かく湿った空気の影響を受けやすい、北日本から東日本の太平洋側、西日本は、降水量は平年並みか多く、日照時間は平年並みか少ない見込みです。この時期期としては、冬晴れの日が少ない傾向となるでしょう。低気圧の動向や影響などに注意してください。 2024年の幕開けを飾る初日の出は、関東から西の太平洋側を中心に、見られる可能性が高い見込みです。元日は特に寒くなるため、ご覧になる際は、しっかり防寒対策をなさってください。 【北日本】北海道・東北地方 【東日本】関東甲信・北陸・東海地方 【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部 【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方
日本気象協会 本社 石榑 亜紀子