復活の“皇帝” 42歳のティモ・ボル、張本下してWTTシングルス初V 田志希は同士討ち制して2冠<卓球・WTTコンテンダードーハ2024>
<卓球・WTTコンテンダードーハ2024 日程:2024年1月14~20日 場所:カタール(ドーハ)> 【写真】試合後に張本と握手を交わす 20日、WTTコンテンダードーハは大会最終日を迎え、男女シングルスと男女ダブルスの決勝が行われた。 男子シングルス決勝では、世界ランキング182位のティモ・ボル(ドイツ)と同11位の張本智和(智和企画)が対戦。張本は、準決勝で宿敵・戸上隼輔(明治大)との激戦を制して勝ち上がってきており、2022年のWTTチャンピオンズブダペスト以来となるWTTシングルス優勝を狙っていた。 一方のボルは、ここ数年は怪我に悩まされ、世界ランキングも大幅に下落していたが、今大会では李尚洙(イサンス)、林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)といった強敵を次々と撃破し、決勝に駒を進めてきた。 試合は、第1ゲームを張本が11-8で制して好スタートを切る。続く第2、第3ゲームはボルが奪うも、第4、第5ゲームを張本が連取する展開となり、ゲームカウント3-2で張本が先に王手をかけた。そして、勝負の第6ゲームも張本優勢で進み、9-5までリードを広げるも、ボルがエッジボールで6-9とすると、そのままボルが勢いに乗って11-9で第5ゲームを取り切る。 最終第7ゲームは一進一退の攻防が繰り広げられるが、7-7からボルが3ポイント連取で先にチャンピオンシップポイントを握る。その後、張本が1点を返すも、最後は張本が3球目攻撃をネットにかけて試合終了。逆転でフルゲームを制したボルが、42歳にして自身初のWTTシングルス優勝を飾った。 女子シングルス決勝では、田志希(チョンジヒ・韓国)と申裕斌(シンユビン・韓国)が激突。先立って行われた女子ダブルスで優勝に輝いたペアの対戦となったこの試合は、申裕斌がゲームカウント3-1で早々に王手をかけ、第5ゲームも申裕斌が10-8でチャンピオンシップポイントを握るも、そこから田志希が驚異の粘りを見せて18-16で第5ゲームを奪取する。そして、続く第6、第7ゲームも田志希が勝ち切り、ゲームカウント4-3で大逆転勝利。 田志希は自身初のWTTシングルス優勝を飾り、今大会は女子ダブルスと合わせて2冠を達成した。