「不起訴ならば…」サッカー伊東純也 スキャンダルに厳しいスポンサーからも「代表復帰OKの公算」
「早く代表に戻りたい」 元日本代表MF伊東純也が切実に訴えているという。 今年1月、女性2人が伊東から同意のない性行為を強要されたと刑事告訴していた件で、大阪府警は伊東と女性側をそれぞれ書類送検した。伊東側も女性の訴えは事実に反しているとして、虚偽告訴で訴えていた。 「なぜ『謹慎させる』と言えないのか」…性加害報道の伊東純也に日本サッカー協会元幹部が厳しい注文 伊東は日本代表としてアジアカップに出場していた1月末に「デイリー新潮」で“性加害”を報じられ、大会期間中にチームを去った。以後、代表チームには呼ばれていない。 府警の捜査が終わり、ジャッジは検察に委ねられるが、法曹関係者いわく 「当初の見立て通り、双方不起訴で決着するのではないか」 という。通常、検察は不起訴の理由は明らかにしない。 「不起訴イコール、何もなかったというわけではありません。決定的な証拠が足りず、公判維持ができないと判断された場合にも不起訴になります。 今回の件はホテルの一室で起きたケース。双方の言い分は真っ向から対立しており、事実関係を完全に把握することはそもそも難しい」(同・法曹関係者) 書類送検の一報を受け、伊東の代理人を務める加藤博太郎弁護士が都内で会見を行った。 「不起訴の公算は強い」 と自信を見せ 「すみやかに日本代表に復帰できるよう進めていきたい」 と述べた。伊東本人も 「早く代表に戻りたい」 と語っていたという。 伊東側は2月、大阪地裁に女性2人に対する民事訴訟を行った。損害賠償請求額は2億円超。報道による社会的な信用の低下、広告契約の打ち切りなどが含まれる。 他方で週刊新潮を発行する新潮社に対して訴訟は起こしていない。スポーツ紙サッカー担当記者は 「ネット上では『新潮に対しても裁判すべき』という声は多いですが、訴えて勝てるとは必ずしも言い切れないようです。新潮サイドは『真実相当性を問われれば勝てる』というスタンスを崩していません」 と語る。 経済的損失の面でも、責任の所在がどこになるか判断が難しい。新潮報道を受け、日本代表メンバーから外すと決断したのは日本サッカー協会だからだ。 伊東が所属するフランス1部スタッド・ランスは刑事告訴されたあとも、「推定無罪」の原則にのっとり伊東を起用し続けている。 「アジアカップの時は代表の他のメンバーが『純也と最後まで一緒にやりたい』と直訴していた。一旦はそれを受けてチーム残留に傾きかけたが、最終的にスポンサーへの配慮が働き、伊東は代表を外れることになった。スポンサーが絶対的上位に君臨する日本だけに仕方ないが、もう少し何とかならなかったのか……」(同・スポーツ紙記者) こうした経緯があるだけに、代表から外れたことで出た損害については、新潮はもとより、女性2人に全額請求するのは難しいかもしれない。 検察の判断は月内にも出る見込み。それを受け、伊東が日本代表に復帰することになるのか。 「サポーターは心待ちにしていますし、中身によるでしょうが、大方のスポンサーは不起訴であれば代表復帰にはOKを出すようです。さすがに不起訴でありながらNOを出してしまえば、逆にスポンサーがファンからバッシングを受けかねない状況ですからね」(同・スポーツ紙記者) 9月からスタートする‘26年北中米W杯アジア最終予選で日本は、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと同じC組に入った。強豪ひしめく組で、伊東は“切り札”になれるのか――。
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