北海道猟友会「ハーフライフル規制に反対」声明 担い手不足や住民の生活にも影響?
「正しく銃を使用している者への規制は不要」
これら団体は声明文の中で、主に以下のようなことを主張している。 (1)命中精度の低い散弾銃を用いた捕獲により、不十分な管理対策となってしまう。 (2)狩猟を始めるには10年待たなければならず、その間にハンターの高齢化の影響でハンター人口がもっと減少してしまう。 (3)(2)が進むと、現在も支障が出ているエゾシカやヒグマ対策がさらにおろそかになる。 (4)長野の事件でハーフライフル銃が使われたが、犯人をしっかり罰するべき。使用された銃の種類は関係なく、正しく使用している者に対する規制は不要。
賛否両論も活発な議論に期待
「銃を使った事件が起きるのを防止するには、銃を使いづらくする」 「銃を使って犯罪する人が悪く、銃そのものは悪くない」 今回行われている議論はこのように二分されるだろう。ハンター側としては担い手不足やそれらを背景として、住民らに動物の被害が及ぶのを避けたいはずだ。反対に一般市民から見れば、いつ誰が銃を持って犯罪を行うのか分からず、不安な日々を過ごす可能性があるのも理解できる。 1月24日には、この問題について北海道が警察庁に要望書を提出している。どうすればこの問題を解決に導く、または解決に向けて近づけていくのか。活発な議論が行われることを期待したい。
小林 英介