早生温州ミカン出荷始まる JAにしうわ管内、量は最低下回る可能性も(愛媛)
全国有数のミカン産地であるJAにしうわ(八幡浜市)管内で3日、主力の早生(わせ)温州ミカンの出荷が始まり、関東方面に35トンを送り出した。今年は裏年傾向に加え、夏の猛暑やカメムシ被害などの影響もあり、温州全体の出荷量は過去最低だった2017年度を下回る可能性があるが、品質について同JAは「糖酸バランスが取れたおいしいミカンに仕上がった」と話している。 JAによると、初日の出荷量は前年の約1割にとどまった。今年は10月中旬以降、気温が下がらなかったため例年より10日ほどの着色遅れが発生。10月末以降は雨が多く、収穫作業が進まなかった。過去5年間、初競りで100万円以上の値を付けてきた日の丸共選のきり箱(20キロ入り)は、見合った品質を必要量確保できず、今年の出荷を見送った。
愛媛新聞社