キッシュ冷凍工程 内製化へCF プレヴナン(岡山市)が資金募る
ワイン販売のプレヴナン(岡山市北区出石町)は、フランスの郷土料理・キッシュの冷凍商品を一貫生産するため、急速冷凍機の購入費などをクラウドファンディング(CF)で31日まで募っている。外部に委託している冷凍工程を内製化することで納期を短縮し、販路拡大を目指す。 同社は2020年から、岡山県産米粉で生地を作り、具材に県産の野菜やジビエ(イノシシ肉など)を使ったこだわりのキッシュを製造、販売する。今年1月からは冷凍の取り扱いを開始。賞味期限は約2カ月と冷蔵の5日から大きく延び、天満屋岡山店(同表町)や京都のワインショップに販路を広げている。 ただ、冷凍工程は委託先の業者との受け渡しに時間や手間がかかり、自社に在庫がない時は受注から発送までに1週間ほどを要しているのが現状。冷凍機を導入すれば、納品の迅速化が図れ、小ロットにも対応できるという。代表の山本和志さん(55)は「全国にキッシュを届け、生産者の支援につなげたい」と協力を呼びかけている。 目標額は200万円。一部は東京のアンテナショップなどへの売り込みを視野に、セット販売で使う専用パッケージの制作費に充てる。CFは山陽新聞社や中国銀行などが運営する「晴れ!フレ!岡山」を活用する。詳細は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/140345)。