ヴィッセル神戸が磐田に快勝、暫定首位に 宮代が公式戦3戦連続弾 リーグ連覇へ「あと3試合、絶対勝つ」
明治安田J1リーグ第35節第3日の1日、ヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)でジュビロ磐田と対戦し、2-0で快勝した。20勝7分け8敗で勝ち点は67となり、暫定首位に立った。前節時点で勝ち点65の首位だったサンフレッチェ広島はこの日は試合がなく、3日に京都サンガFCと対戦する。 【写真】「一緒にカフェを」ヴィッセル神戸・酒井選手の弟経営、サポーターら通う人気店 連覇と残留-。リーグ終盤、目指す道へ勝利を求める執念がぶつかり、上回ったのは神戸だった。暫定首位に立ち、2日後に試合を控える前節首位の広島に重圧をかけた。 序盤からボールを支配したが、磐田の堅守にてこずり、元日本代表守護神の川島に阻まれた。後半は一転、開始10分足らずで形勢を変えた。 神戸は2分、井手口からの長いパスに大迫が粘ってキープ。前に出た宮代が受け、GK川島と1対1で右へ蹴り込んだ。「点を取るのが仕事」と語る背番号9は公式戦3戦連続弾で、自身初のリーグ戦2桁得点に乗せた。6分後の追加点は、得意のセットプレーから。扇原の右CKに、近いサイドの山川が頭で突き刺した。自身30試合ぶりの得点だった。 前節は9試合ぶりの敗戦。その後はアジア・チャンピオンズリーグ・エリートで韓国王者を退け、天皇杯では決勝進出を決めた。酒井は「自分たちのコンセプトでサッカーをすることで結果につながると自負している」と、初優勝した昨季からの土台は揺るがない。 追われる立場だった昨季より重圧は少ないといい、吉田監督は「目の前の試合に集中する気持ちが強い」と言う。宮代は「あと3試合、絶対勝って優勝しましょう」と力強くサポーターへ呼びかけた。連覇へ勝利を重ねるのみだ。(井川朋宏)