何種類くらいの野鳥を探せる? 高層ビルに囲まれた鳥達のオアシス「新宿御苑」で野鳥観察【関東エリア】
弾丸のように飛んでいく【カワセミ】
魚を取る時に弾丸のように水に飛び込むことが有名なカワセミは、全長17cmほどあり季節を問わず新宿御苑にいるので探しやすい鳥です。 新宿御苑でも飛んでいる姿を見ましたが、弾丸のように飛び背中の光沢のあるブルーがキラッと光りカワセミと気づいたくらいです。地元ではもう少しゆっくり飛んでいるような気がしますが、周囲に人が多いせいか目にも止まらぬ速さで飛んで行きました。 今回ご紹介する中では一番映える色味なので、ぜひ池の周囲で探してみて下さい。
モノトーンの姿が特徴的【キンクロハジロ】
カモ類は比較的大きく水に浮かんでいるため、初心者でも簡単に観察できる野鳥ですが、初心者には見分けが付きにくい事があります。その点、キンクロハジロはモノトーンのボディに、黄色い目と灰青色のくちばしという個性的なカラーリングで、見分けやすいカモのため初心者の探鳥にはオススメのカモ。体長も44cmと比較的大きく、繁殖期になるとオスの後頭に冠羽が出現するのも特徴です。 筆者が訪れた際には数は少なかったですが、玉藻池で数羽のキンクロハジロを観察できました。派手さや美しさはありませんが、見つけたらテンションが上がる不思議な鳥です。
黄色のお腹が特徴的【アオジ】
全長16cmのアオジは、スズメよりも少し大きめのサイズでホオジロ科ホオジロ属に属するため、ホオジロに似ていますが、お腹が黄色いのがポイント。あまり珍しい鳥ではありませんが、筆者はあまり見かけたことがないので探鳥をオススメしたい鳥です。 苑内にアオジの写真が入ったパウチのパネルがある程なので、よく見られる鳥なのかもしれませんが、筆者は残念ながら見ることができませんでした。藪がある場所で見かけることが多いので、藪の周りで見つけてみてください。
最小クラスで見つけるのが難しい【ミソサザイ】
キクイタダキに次いで日本最小クラスの野鳥であるミソサザイは、全長10.5cmと、全長14.5cmのスズメと比べてもかなり小さいです。全身がこげ茶色で、暗い林が好きなためかなり見つけにくい鳥です。また、新宿御苑でも目撃情報が少ないのですが、頑張って見つけたい野鳥の一つとして挙げておきます。 ミソサザイは、何よりも尾羽を上に立てた姿が可愛く、他の野鳥にはない特徴があります。その特徴を頼りにして見つけてみるのも良いかもしれません。