【オリックス】21年ドラ1右腕が597日ぶりの1軍先発マウンド 3回4失点も「1軍で投げる。戻れる。いい1日になった」
◆パ・リーグ 日本ハム9―0オリックス(27日・エスコンフィールド) オリックス・中嶋監督は大敗の中にも、光明を見いだした。結果を問わず、椋木にとって特別な一日とした。「投げられたことをまず、褒めたい」。21年のドラ1右腕は、22年に受けた右肘のトミー・ジョン手術から育成契約を経て、597日ぶりに1軍の先発マウンド復帰。3回4失点で黒星を喫したが、指揮官は「そこ(1軍)に立てたことをプラスにした方がいい」と温かい言葉をかけた。 初回に打者9人の猛攻を食らい4点献上。椋木自身も「数字だけ見ればひどいんですけど、1軍で投げる。戻れる。いい1日になった」と前を向いた。走者を背負いながら粘った2、3回の内容も収穫。早速「元の姿に戻れるように。結構、自信はあります」と球速、キレの向上に目を向けた。 2連敗で勝率5割へ逆戻り。だが、中嶋監督は「(手術を)やった人にしか分からない苦しさがある。どうしたって戦力になってもらわなきゃいけない」と期待をかけた。24歳は味わった悔しさをカムバック劇の土台とする。(長田 亨)
報知新聞社