ももクロ玉井「あのクズ」の“嫌な同僚女役”好評 アイドルイメージを逆手に取った悪女役で大躍進も
奈緒(29)が主演を務める火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS系)で、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の玉井詩織(29)が演じる、悪女役が好評だ。 【写真】乃木坂46秋元真夏 発売前重版で10万部「2nd写真集」の中身 今作で玉井は、同僚である主人公・佐藤ほこ美(奈緒)に嫉妬し、時にはあざとく男性職員に媚びながら、ほこ美に嫌がらせをし、職場で孤立させていく典型的な嫌な同僚の新田撫(なで)役を、見事に演じている。 特に11月19日放送の第7話では、仕事と恋愛、ボクシングを楽しみながら両立するほこ美に対し、撫が舌打ちし、「私ね、正直同期の中でほこ美が一番嫌いだったの。みんなして、ほこ美、ほこ美ってさ。ほこ美ばっかり」とほこ美に対し、思いっきり感情をぶつけるシーンが放送された。 成人以前のアイドルとしてのキャッチフレーズは「泣き虫で甘えん坊な、みんなの妹」と、控えめで大人しそうな印象が強かった玉井のイメージを覆すほどの悪女役のハマり具合に、視聴者からは《ももクロの人このドラマを気に悪役のオファー殺到しそう》《あの玉井さんがこんな演技できるんやー。びっくり。 ガッチリヒール役決まってるなぁ》と、その意外性とともに玉井の演技を評価する声が続々と上がっている。 ■ももクロではおっとりした妹的立ち位置 「今回玉井さんは、TBSドラマ初出演となり、過去にもあまりドラマに出演してきていなかったにも関わらず、アイドルにとっては好感度に影響を及ぼす悪女役に果敢に挑戦している姿も視聴者的には好印象の要因として考えられます」(ドラマ制作関係者) ももクロの中でも妹的立ち位置で、おっとりした印象も強い玉井だが、そのイメージを逆手にとり、現役のアイドルでありながら意外性のある悪女を演じるという希少性がしっかりハマった良い例といえる。 「元乃木坂46の秋元真夏さんは24年7月期のテレビ朝日系『青島くんはいじわる』で、グループ卒業後初の地上波連続ドラマにレギュラー出演しましたが、役的には今時のキラキラ女子といった感じで、演技力的にもインパクトを残すまでには至りませんでしたが、今回の玉井さんはアイドルのイメージを覆すほどの悪女役のハマり具合で、かわいい顔で舌打ちするシーンに視聴者から《怖すぎる》と怯える声すら上がっています」(同) とはいえ、TBS火曜10時枠といえば「逃げるは恥だが役に立つ」や「私の家政夫ナギサさん」など、人気作を多く輩出している。今作は現状、過去作の中でワースト2位となる平均視聴率となっており、TVerお気に入り登録者数も74万人と心許ない数字を記録している。 「作品としては、主人公のキャラや周りの人の言動も想像がつく、ラブコメの典型すぎる展開ばかりで、《ありきたり》と伸び悩んでいますが、玉井さんが悪女役を演じるという意外性以外は、目立つ意外性がない作品だからこそ、玉井さんの演技がより際立っている状態にはなっていると思います」(同) アイドルとしてのイメージを逆手に取った今作の悪女役で、玉井は女優として大躍進の可能性もありそうだ。ドラマの最終回は10日に放送される。 ◇ ◇ ◇ 玉井だけでなく、ももクロメンバーはそれぞれ新しい挑戦を始めている。関連記事【もっと読む】ももクロ百田夏菜子の連ドラ初主演に賛否…発達障害のヒロインは“難役”すぎた?…では、百田夏菜子が演じた役について伝えている。