「すし県」認知度向上へ富山の地形・風土もPR イベントで有識者ら意見
県が掲げる「寿司(すし)といえば、富山」の認知度アップに向けたキックオフイベント最終日は6日、富山市の県美術館などであり、食に関する有識者ら約20人と県内一般応募の5人が、県産食材を使ったすしや創作料理を味わった。参加者からは、すしと一緒に、新鮮なネタを生み出す富山の地形や風土をPRすることが重要との声が聞かれた。 県美術館で新田知事が「10年がかりで『すしのことは富山に聞け、富山に行けばすしのことが全て分かる』という風にしていきたい」とあいさつ。参加者はサバのかぶらずしなど県外の中華、フレンチのシェフが新しいすしの形を表現したランチを味わった。雄峰高校の生徒が給仕を務めた。 これに先立ち、一行は射水市でシロエビ漁について学んだ。飲食店情報サイト運営のぐるなび(東京)執行役員の西原史郎氏は「食材の背景を知るとおいしさが深まる。独特の地形など、富山の付加価値を観光客に伝える仕組みづくりに取り組みたい」と話し、グルメサイト「ヒトサラ」編集長の小西克博氏は「シロエビは圧倒的なおいしさだった。『天然のいけす』の魅力は大きい」と語った。