【オートレース】7、7、7着…森且行「ファンに申し訳ない」~SG飯塚オールスター
スリーセブン。世の人には好まれるナンバーだが、オートレースの着順では決して歓迎できない。 オートレーサーの森且行(50)=川口・25期=は26日、福岡県飯塚オートレース場で開催中のSG「第43回オールスターオートレース」3日目・第10R「三次予選」に出走。8車立ての5枠から発進したが、この日も得意のスタートダッシュが不発。道中の伸び足も欠き、初日から3戦連続で7着ゴールとなった。勝ったのは荒尾聡だった。 ロッカーへ戻った森は、自ちょう気味に苦笑いとあきれ笑いを繰り返した。「いやあ、だめだこりゃあ~。マフラーを換えてみたんだけど、もっとだめになっちゃった。もう、跳ねがひど過ぎましたね。全然スタートも出ていかないもんね。クランクが原因なのかなあ…」 予選ポイントを積み上げることができず、第一関門のセミファイナル進出は絶望的になったが、今大会はファンの支持、投票があってこそ出場がかなう開催である。「そうなんだよね。せっかく投票1位で選んでくれたファンに申し訳ないなあ。記事で謝っておいてください(頭を下げながら)。ああ~、1着を取りたいなあ~」 その後、レース道中で攻防を繰り広げた田村治郎(6着)が「森さん!ちょっと重なったところで迷惑をかけてしまいましたか?」とロッカーを訪れると、「いやいや、全然、全然。何も問題なんかなかったよ。ジローちゃんも必死だったよね」と頭を下げる後輩を笑顔で気遣った。「自分はたとえレースで不利を受けても怒ったりなんかしないよ。そういうことは一度もないんじゃないかな。だって、レースをやっているんだから、仕方ないもんね」。ライバルの謝罪は丁寧に受け止めて、自身が結果を出せなかった時はファンに謝罪する―。人間としての身だしなみは、ナイター照明の光よりもまぶしかった。 4日目・27日は第7R「最終予選」(午後5時27分発走予定)に8車立ての4枠からスタートする。
報知新聞社