奥能登水稲作付け4割減か 地震の影響色濃く 用水路など復旧急ぐ
石川県は、能登半島地震で被災した珠洲、輪島、能登、穴水の奥能登2市2町で、今年産の水稲の作付面積が前年比4割減の約1600ヘクタールになるとの見通しをまとめた。今春の野菜の作付面積は同5割減の約35ヘクタールを見込む。少しでも多く作付けできるよう、県は復旧作業を急ぐ方針だ。 県によると、2市2町の前年度の作付面積は、水稲が約2800ヘクタール、野菜はブロッコリーとカボチャを中心に約70ヘクタール。2市2町の大部分を管内とするJAのとや県奥能登農林総合事務所の聞き取り調査を基に、用水路などの4月中の復旧見込みを含めて算定した。 JAの藤田繁信組合長は「実際に水を引いてみないと分からない農地もあり、(作付面積は)変動する可能性がある」と話した。馳浩知事は「農家に寄り添い、さらなる作付けの拡大を図りたい」としている。
日本農業新聞