アリ・アスター、ヨルゴス・ランティモスに影響を与えた伝説の監督の4作品を一挙上映 特集上映「ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ 美を患った魔術師」
鬼才ピーター・グリーナウェイ監督作品の特集上映「ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ 美を患った魔術師」の日本版オリジナル予告映像が公開された。 最新作『ボーはおそれている』の公開が待たれるアリ・アスター監督をして「グリーナウェイに映画人生を狂わされた!観た日からずっと夢中だ」と言わしめる鬼才ピーター・グリーナウェイ監督とは一体何者なのか。巨匠マイケル・ナイマンが音楽を手掛けた4作品と共にその謎を紐解く、悦楽の特集上映が幕を開ける。 米アカデミー賞候補作として期待される『哀れなるものたち』の主演のエマ・ストーンは、作品の雰囲気を作るうえでインスピレーションを受けた映画は何かという問いに対し、ピーター・グリーナウェイの『コックと泥棒、その妻と愛人』を始めとする4作品を挙げ、同作監督のヨルゴス・ランティモスも「『女王陛下のお気に入り』の衣裳は、グリーナウェイの『英国式庭園殺人事件』を参考にした」と語る。 今回の特集上映では、グリーナウェイの数ある作品のなかでも『髪結いの亭主』『ピアノ・レッスン』『ガタカ』などで世界的に知られる音楽家マイケル・ナイマンが音楽を手掛けた作品が選定された。 動物の死骸に執われた双子を描いた衝撃作『ZOO』、12枚の絵画に隠された完全犯罪の謎を描いた初期グリーナウェイを代表する傑作ミステリー『英国式庭園殺人事件』、3人の女による殺人を描きカンヌ国際映画祭芸術貢献賞を受賞したサスペンス『数に溺れて』、シェイクスピア最後の戯曲を原案に日本を代表するデザイナーのワダエミが衣裳を担当した、魔法書を手にした男の豪華絢爛な復讐劇を描く『プロスペローの本』と、代表的な傑作が揃う。 なお、『英国式庭園殺人事件』と『数に溺れて』は、グリーナウェイ本人の許可を得て4Kリマスターされた素材で上映する。また、他作品についてもオリジナリティを尊重し、本国より提供された上映素材をそのまま使用。4作品すべて修正無しのオリジナル版で劇場初上映される。(※4K上映は対応劇場のみ。その他は2K上映) 特集上映「ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ 美を患った魔術師」は、2024年3月2日(土)より全国順次公開。
otocoto編集部