４月４日、カナダ統計局が発表した２月の貿易収支は、１３億９０００万カナダドル（１０億３０００万米ドル）の黒字だった。写真はカナダ、バンクーバーの港で昨年７月撮影（２０２４　ロイター／Chris Helgren）

[オタワ ４日 ロイター] - カナダ統計局が４日発表した２月の貿易収支は、１３億９０００万カナダドル（１０億３０００万米ドル）の黒字だった。ロイターがまとめたアナリスト予想は８億カナダドルの黒字だった。 未加工金の輸出が過去最高となって輸出全体を押し上げ、輸出の伸びが輸入の伸びを上回った。 １月の貿易収支は６億０８００万カナダドルの黒字となり、当初発表の４億９６００万カナダドルの黒字から上方改定された。 輸出は５．８％増の６６６億２０００万カナダドル（４９４億３０００万米ドル）と昨年８月以来最大の伸び。輸入は４．６％増で、同６月以来の高水準となった。 輸出を押し上げた未加工金輸出の大幅増加を除くと、輸出は ２．８％増となった。 統計局は、２月には精錬金の輸出増と銀行部門の金資産移転も見られたと分析した。 カナダ輸出開発公社（ＥＤＣ）のチーフエコノミスト、ステュアート・バーグマン氏は、「輸出にとって黄金の月となった」と指摘。地政学リスクの高まりで英国とスイス向けを中心に世界的に金輸出が伸びたことがカナダにとって恩恵になったと述べた。