花山車、復興の輝き 伏木曳山祭、7基展示 18日巡行、かっちゃ
「けんか山」で知られる伏木神社の春季例大祭「伏木曳山祭(ひきやままつり)」の山車(やま)のライトアップは17日、高岡市伏木本町の山倉などで行われ、7基の花山車が宵闇に浮かんだ。能登半島地震による大きな被害で祭りの開催が危ぶまれたが、被災地復興をテーマに規模を縮小して実現にこぎ着けた。住民らは豪華絢爛(けんらん)な輝きに笑顔を見せ、18日の山車の巡行、提灯(ちょうちん)山車がぶつかる「かっちゃ」の成功を期した。 伏木本町の山倉前で一番山の本町をはじめ、上(かん)町、中町、湊町、石坂(いっさか)町、寳路(ほろ)町の6基、伏木コミュニティセンターの山倉前で十七軒町(じゅうしちけんちょう)の1基が展示された。例年は全7基を勢ぞろいさせるが、今年は地震による道路損傷のため十七軒町は移動を断念した。 伏木本町の山倉で行われた式典では、曳山祭実行委員会の針山健史会長が「各山町の皆さんには知恵を出し合い、できる限りの準備をしてもらった。困難に負けず立ち向かった姿を忘れないでほしい」と述べた。角田悠紀市長、脇田歩総々代らがあいさつした。 各町の曳き子が囃子に合わせて威勢のいい掛け声を響かせ、地元住民らが花傘を広げた山車に見入った。 18日は午前10時から花山車が例年の4分の1の規模で巡行する。かっちゃは山倉前の県道約100メートル区間で、同午後7時半~8時ごろに始まる。