売春客待ち逮捕、140人に 東京・歌舞伎町、昨年比3倍近く
警視庁保安課は20日、東京・歌舞伎町の大久保公園周辺で売春のための客待ちをしたとして、今年1月~今月19日に売春防止法違反の疑いで現行犯逮捕した女性が140人に上ったと発表した。保安課によると、51人だった2022年の3倍近くに増加。ホストクラブなどへの借金返済や遊興費目的が多く、取り締まりを強化していた。 【写真】売春の客待ちをしていたとみられる女性と歩く警視庁の捜査員 3月、東京都新宿区
保安課によると、飲食代を肩代わりして客に後払いさせる「売り掛け」を巡り、ホストが代金を回収するために客待ちをそそのかしたケースもあった。140人のうち20代が106人で、初犯は117人だった。 動機別ではホストクラブなどへの支払い目的が約4割に当たる60人。出会い系アプリでホストと知り合った20代女性は、22年にも逮捕されたが「ホストクラブの誘惑に負けた」とその後も続けていた。 居住地は首都圏が大半で、インターネットカフェやホテル暮らしも多かった。職業別では性風俗店員が35人で無職は87人。無職のうち61人は元性風俗店員だった。 現行犯逮捕は20年が23人、21年は34人だった。