鈴鹿央士×松本穂香、フジ月9『嘘解きレトリック』でW主演に 『ガリレオ』スタッフ再集結
鈴鹿央士と松本穂香がW主演を務める連続ドラマ『嘘解きレトリック』が、10月期のフジテレビ月9枠で放送されることが決定した。 【写真】(左から)原作イラスト、鈴鹿央士、松本穂香 本作は、『ガリレオ』シリーズ(2007年~2022年)の演出・西谷弘とプロデューサーの鈴木吉弘のタッグで贈る“レトロモダン路地裏探偵活劇”。原作は、『別冊花とゆめ』(白泉社)にて2012年から2018年まで連載されており、累計発行部数100万部を突破している都戸利津による同名コミックだ。脚本は、武石栞、村田こけし、大口幸子が手がける。 物語の舞台は、昭和初期の九十九夜町。生まれ育った故郷の村を出た浦部鹿乃子(松本穂香)であったが、空腹で行き倒れたところを貧乏探偵の祝左右馬(鈴鹿央士)に助けられる。鹿乃子は“人のウソが聞き分けられる能力”をもっており、そのために人々から疎まれてきたが、左右馬はその能力を「探偵として素晴らしく便利」と言い、行く当てのない彼女を探偵助手として受け入れて……。 鈴鹿が演じるのは、「祝探偵事務所」を営んでいる借金まみれの貧乏探偵・祝左右馬。家賃も払えず、日々の食事は行きつけの小料理屋でタダ飯を食べさせてもらっているほどの貧乏暮らしをしているが、推理とハッタリの能力に長けている。偶然出会った鹿乃子は「ウソが聞き分けられる」能力を持っており、その能力を周囲から気味悪がられていた。しかし、左右馬はその能力を便利だと言い、「たくさんの人の力になれる! そしてたくさんのお金が稼げる!」と鹿乃子を探偵助手として誘う。そんな左右馬は、鹿乃子の能力からだけでは分からない、人がウソをついた理由まで考慮して推理をし、左右馬と鹿乃子は互いの足りない部分を補い合いながら難事件を解決していく。 松本が演じるのは、左右馬の探偵助手で人のウソを聞き分ける能力を持つ女性・浦部鹿乃子。物心ついたころから、その能力のせいで故郷の村人から気味悪がられ、追われるように村を出た。ずっと孤独な思いを抱えてきた鹿乃子がやってきたのは九十九夜町。鹿乃子が空腹で行き倒れていると、そこに現れたのは祝左右馬。自分のことを誰も知らない場所で、この力を隠して生きようと決めた鹿乃子だったが、助けてくれた左右馬の言葉にはウソがなく、そして心地よいと感じ、誰かのためにこの力を生かすことができるのかもしれない……と左右馬の探偵助手になり、自分の居場所を探していく。 鈴鹿は今作でGP帯連ドラ初主演および月9ドラマ初出演にして初主演。一方、松本は『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016年/フジテレビ系)以来8年ぶりの月9ドラマ出演で、『JOKER×FACE』(2019年/フジテレビ系)以来のフジ連ドラ主演および、初の月9主演となる。なお、鈴鹿と松本は本作で初共演を果たす。 また、本作の初回放送日は、ミステリー小説の先駆者である小説家エドガー・アラン・ポーが亡くなった日で、“ミステリー記念日”に制定されている10月7日に決定した。 原作者の都戸、W主演の鈴鹿と松本、プロデューサーの鈴木吉弘からはコメントも到着している。 都戸利津(原作)コメント 和洋の文化が混ざり合ったレトロモダンな舞台、着物に眼鏡、探偵とご飯…自分の好きなもの見たいものをたくさん描いた作品なので、映像としてそれらが見られるのを楽しみにしています。重要な要素でありながら漫画でははっきり表現できなかった“音”も。今こちらに伝わっているドラマ制作陣の熱意が実を結び、ご覧いただくみなさんに楽しんでもらえますように。 鈴鹿央士(祝左右馬役)コメント ・オファーを受けた時の感想 月9にいつか出られる日が来るといいなと思っていたのですが、まさかこんなに早く、しかも主演で出させていただけるとは思っていませんでした。そして原作がとても面白いです。僕が演じる祝左右馬というキャラクターが魅力的な人間で、いまから撮影が楽しみです。この機会に感謝して全力で臨みたいです。 ・原作・台本の印象 人のウソがわかる鹿乃子と推理とハッタリに長けた左右馬や、登場人物たちに個性があって面白いです。そして、物語の伏線や構成にも惹きつけられました。推理して事件を解決していく面白さもありますが、“信用”や“信頼”など、人と向き合うなかで大切なことが描かれています。僕自身考えさせられることもたくさんあり、いい作品だなぁと思います。 ・月9初主演への意気込み 前クールで、『海のはじまり』という本当にすてきな作品を作られていますし、今でも語り継がれる名作を残してきた枠なので、背筋が伸びる思いです。心強いスタッフ・キャストの皆様と一緒に楽しみながら、いい雰囲気で作品作りをしていきたいです。 ・初共演となる松本穂香の印象 先日は舞台を観させていただきました。テレビや映画でもたくさん拝見していて、多彩な方だなという印象があります。リハーサルや取材でお話しをしていく中で、とても落ち着いていて、優しい言葉がたくさん出てくる方だなと思いました。作中では僕が引っ張っていく役だと思うので、いろいろお話ししながら楽しんで撮影できたらいいなと思っています。宜しくお願いします。 ・演じるうえで心がけようとしていること 普段の過ごしている姿や推理の時の姿、左右馬の軽快さが作品のテイストに大きく関わってくると思うので、そこを大切に演じていきたいなと思っています。そして、左右馬のセリフには考えさせられ、心が動く瞬間が僕自身読んでいてあるので、丁寧に演じていきたいです。 ・視聴者へのメッセージ 時代設定も昭和初期だったりと今までの月9にはないようなものになっています。和と洋の文化が混ざり合う昭和初期特有の服装を再現するため、採寸をしてスーツを一から作っていただいたり、細かいところにもこだわりが詰まっています。皆様の月曜日に楽しみになるような作品を届けられるよう、チーム一丸となって頑張ります。お楽しみに~!! 松本穂香(浦部鹿乃子役)コメント ・オファーを受けた時の感想 びっくりしました。“あの月9にわたしが!?”というような感じで思いもよらないお話だったので、正直ソワソワが止まりませんでした。と、同時に純粋にすごくうれしかったです。 ・原作・台本の印象 人の繊細な部分がとても丁寧に描かれている作品だなと思いました。葛藤や苦しみもしっかりと伝わってくるんだけど、最後にはほっと笑顔になれる。根本的な人と人のつながりの温かさを感じられる物語だなという印象です。 ・月9初主演への意気込み 月9初主演という響きに正直ドキドキが止まりませんが、皆さんに楽しんでもらえるように精一杯頑張るのみです! 現場の皆さん達と穏やかに楽しく!それを心がけて最後まで走り切りたいです。 ・初共演となる鈴鹿央士の印象 爽やかでふんわりとした優しい雰囲気をまとっていらっしゃる方だなという印象です。今回演じられる役とは対象的なイメージなので、鈴鹿さんが演じられる左右馬さんが、今から楽しみです! ・演じるうえで心がけようとしていること 自分の個性を受け入れられなかった鹿乃子が、先生たちとの出会いによって少しずつ自分自身と向き合い、自分の道を見つけていく姿を丁寧に演じていけたらなと思っています。原作に忠実に、漫画の鹿乃子たちを参考にさせていただきながら、ドラマでも、あのほんわかとした空気感を大切にしていきたいです。 ・視聴者へのメッセージ 癒やしあり、笑いあり、時々キュン。そんなドラマにしていけたらいいなと思っています。皆さまに純粋に楽しんでいただける作品をお届け出来るよう、精一杯頑張ります! 鈴木吉弘(プロデューサー)コメント ・企画の経緯について 都戸利津先生の原作漫画にはじめて出会った時、あまりの面白さに全10巻を一気に読み切ってしまいました。大正ロマンと昭和モダンの端境期という魅惑の時代設定の中で、最高級のミステリーが展開する。まさにレトロとトリックが絶妙のバランスで溶け合う、華麗にして説得力のある物語(レトリック)なのです。今回、この原作を鈴鹿央士さん、松本穂香さんという若々しい俳優たちと映像化出来ることになり、西谷弘監督の手によって、そこにどんな新しい世界が生まれていくのか、とてもワクワクしています。 ・キャスティングについて 繊細で優しい役柄が似合うイメージがある鈴鹿央士さんですが、僕は彼がふと見せる芯の強い表情がとても好きです。本作の主人公の探偵も、ひょうひょうとしながらも時に人としての器の大きさや、強さを見せる”頼れる男前”なので、鈴鹿さんに演じてもらえることが非常にうれしいです。松本穂香さんの映像作品や舞台作品をこれまでも数多く見てきて、非常に幅広い表現力を持つすてきな俳優さんだと思っていました。原作のイメージにぴったりで、松本さんの演じる鹿乃子のイキイキとした様子が、もう目の前に浮かんでいます。 ・視聴者へのメッセージ 昭和初期を舞台とする本格ミステリードラマであり、極上のラブストーリーでもある『嘘解きレトリック』。長い月9の歴史の中で一度も見たことのない、未知の世界観のドラマがはじまります。『ガリレオ』シリーズを一緒に作ってきた信頼する監督やスタッフたちと、唯一無二の新鮮な魅力にあふれるドラマを作っていきたいと思います。どうぞご期待ください!
リアルサウンド編集部