「100円バス」3路線12月から値上げ 燃料、人件費増で/弘南バス(青森・弘前市)
弘南バス(本社青森県弘前市)は1日、「100円バス」として親しまれている土手町循環バスと城東環状バスの計3路線を値上げし、現金払い150円、交通系ICカード払い130円とすると発表した。12月1日から。燃料費や人件費の増加などが理由。 同社によると、1998年9月に土手町循環バスがスタート。弘前駅前、土手町、市役所、大学病院前、文化センター前などを循環するコースを10分間隔で運行し、市民や観光客の足として人気路線になった。郊外の商業エリアを回る城東環状2路線も追加された。 しかし、開始から25年余りでさまざまな経費が高騰し、近年は赤字が続いていたという。松山泰芳宏・乗合バス課長は取材に「現状では続けられず、値上げを決断した。割安なICカード払いをぜひ利用してほしい」と話した。 同社は1日、路線バスの運賃変更申請が国の認可を受けたと発表した。12月1日開始で値上げ率は16.2%。同日からは弘前市発着路線バスの大半で運賃の上限を500円にする。定期券や平日ワンデーパスなど各種乗車券もそれぞれ値上げする。