<ファーストサマーウイカ>「光る君へ」好演続く清少納言は「ほぼ私」 “生まれ変わり?”の声にも「かもしれない」
清少納言を知れば知るほど、吹き飛んでいった役への不安や重圧。
「『これ、ほぼ私だからな』って思えてから、感情の部分で『全然、この気持ち分からないよ』ってことは一度もなかったですね。これは余談にはなりますけど、学習マンガの清少納言や、平安を題材にしたマンガやイラストの清少納言が、みんなちょっとキツネ目のキッとした顔で描かれていて、どことなく似ていることが多かったんです。それもビジュア
ル面においての安心材料になりましたね(笑い)」
◇「枕草子」の誕生シーン秘話 定子×ききょうのスピンオフ熱望
そんなファーストサマーウイカさんに、第21回「旅立ち」(5月26日放送)で描かれた 「枕草子」の誕生シーンを振り返ってもらった。
家族が一人、また一人とそばから離れてしまった定子は、髪をおろしただけでなく、一度は死ぬことを心に決める。しかし、ききょうは「おなかの子のため、お生きにならねばなりませぬ」と説得を試み、その後、まひろの勧めもあって筆をとると、季節ごとの随筆を書き始める。それは「春はあけぼの」と始まっていて……。
四季を表現した映像美も手伝ってか、視聴者も「大河ドラマ史上屈指の名シーン」と絶賛。本編で「春はあけぼの」という冒頭の一節を読み上げたのは定子(高畑さん)だったが、少納言(ファーストサマーウイカさん)が読むパターンも収録はされていたという。
定子が読み上げるバージョンに決まったことを電話で伝えられたファーストサマーウイカさんは「それしかない!」と、全員がたどり着いた「ベストな答え」と感じたといい、「電話口で鳥肌が立ちまして、早くそのシーンを見たいって気持ちが高ぶりました」と振り返る。
実はこのシーンに関してはもう一つ“秘話”が。それは第20回「望みの先に」(5月19日放送)本編後に流れた次回予告にあった。
「二人が背中合わせで『春はあけぼの』ってフレーズが流れるのですが、『春は』を定子様、『あけぼの』を私(少納言)が言っているんです。どれだけの方がお気付きかは分からないですが、この2人のコラボ読みが本当にかっこよくって、どうにか定子×ききょうのスピンオフを作ってくれないかなって思っています(笑い)。またこの第21回を演出した原(英輔)さんとは同い年ということもあって、感慨深いものがありました」