<上海だより>ローカル人気店、焼酎を楽しむ隠れ家焼酎バーを訪ねて
モッコスもさることながら、上海のバーでは若い女性客が多く目につきます。上海の女性の間では、オシャレなバーを発見し、自撮り画像をSNSに投稿することや、バーで飲みながらの女子会が人気で、人気店に関しては行列も当たり前です。一方で、ブームが去ればすぐに別のお店に移ってしまうのも上海。そういう市場の中で、今年で10周年を迎えるモッコスが常連から愛され続けているのはとても稀有なことです。
なぜ移り気な上海ローカル客を相手に多くの常連から愛され、ここまで人気を維持できるのか、もちろん一概には括れませんが、それはやはり「人」だと思います。とにかくバーテンダーやスタッフの入れ替わりが激しい中国で、同じ人が、同じ場所に留まり続けることはとても大事なことです。 多くのバーでは、あるバーテンダーが店を繁盛させても別の店からの引き抜きや独立という理由で店を離れ、そうすると客もそれに合わせて店から離れていってしまうことが容易に起こりえます。このモッコスでは、看板ママのラムとゾマがこの店にずっといるということが、とても大事なのかもしれません。やはり常連客から愛される店は、愛される「人」がそこにいるからこそ、美味しいお酒が飲めるというものでしょう。