新人釧路市議、災害対応学ぶ 事務局が議会指針を説明
北海道釧路の市議会の新人議員らを対象とした災害対策に関する研修会が15日、市役所で開かれ、出席した12人の議員が市議会の災害対応指針について学んだ。 昨年4月に行われた市議選で新人議員9人が当選したことや能登半島地震の発生などを踏まえ、各議員に市の防災計画や市議会の災害対応について理解を深めてもらおうと実施した。 この日は、市防災危機管理課の職員が市の防災計画を中心に、災害時の市職員の対応などを紹介したほか、議会事務局議事課の職員は発災時における市議会や議員の対応を取りまとめた市議会災害対応指針を説明した。 同指針では、災害発生時に市の災害対策本部が設置された際には、議会としての対応を一元化する「市議会災害対策会議」を設置することや、経過時間による区分に応じた行動計画など、議会や議員の役割などが取りまとめられており、出席者は真剣な表情で説明に聞き入っていた。 その後の意見交換では、「自分の住んでいるところ以外にも、出先の避難所を把握しておいた方が良い」「市民からは市職員と同じ立場で見られるので、災害時こそ冷静に対処しよう」「市が行っている避難所開設訓練に参加させてほしい」など、発災時における対応について議論を深めた。
釧路新聞