阪神・佐藤輝「ありがたい」メジャー志向“フォロー”の藤川監督に感謝 才木とサンテレビ生出演、同学年コンビでV奪還へ
阪神・佐藤輝明内野手(25)が27日、将来的なメジャー挑戦を表明したことに対し、理解を示してくれた藤川球児監督(44)に感謝した。「そういう発言をしてくれたのはありがたい」と話した。同じくメジャー志向を明かした才木浩人投手(26)は「申し訳ない」と恐縮しながら、“球児の思い”を受け止めた。2人はこの日、サンテレビ「熱血!タイガース党」にそろって生出演した。 【写真】サンテレビからうれしい賞金をもらう才木 同じアスリートとして発した指揮官の言葉が、胸に響いた。23日の契約更改交渉で、ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦の意向を初めて球団に伝えた佐藤輝。その翌日に、すぐさま反応して、大志を抱くことの大切さを訴えた藤川監督の発言に、「そういうふうに言っていただいてありがたいですし。感謝してます」と素直な胸中を吐露した。 藤川監督は12年オフに海外FA権を行使して米大リーグ・カブスに移籍。佐藤輝が憧れる舞台を、身をもって味わってきた。それだけに「メジャー経験者だからこそ、分かってもらえる?」と報道陣から聞かれると、「どうなんですかね。でも、そういう発言をしてくれたのは本当にありがたいです」と返答。感謝を3度、繰り返した。 藤川監督の24日の発言は「目標を設定することで日々を精進できると思う。チャレンジするために向かっているということが、日々の努力に変わると思う」というもの。アスリート同士、佐藤輝も共感。「もちろん、僕の中であります」。メジャーを目指す気持ちが、モチベーション向上に直結していることを明かした。 ただ、今は海を渡りたい気持ちを胸に秘めつつ、最優先事項は来季の覇権奪回。日本一効果でイベントやテレビへの出演が続いた昨オフとは、「全然違いますね」と十分な練習時間を確保できている。「全体的に。走ったり、ウエートもしたりって感じです」と連日2時間ほどトレーニングに費やす。 この日は年内最後のテレビ生出演となり、才木と共演。メジャー挑戦を表明した同学年コンビが顔を合わせたが、藤川監督が自分たちに向けてくれた発言について、楽屋で触れることはなかったという。 2年ぶりのV奪還のためには、それぞれに投打の軸としての働きが求められる。「同級生の活躍というのは頼もしいので。しっかり勝てるように2人で頑張ります」。藤川監督の思いに応えてきっちり結果を積み重ねて、虎党にも認められることこそが、次なるステージへの道となる。