「日産サクラ」で秋の鎌倉・逗子をドライブ。EVシェア1位の車の乗り心地、気になる燃費は?
2022年に日産自動車が発表した軽の電気自動車(EV)「日産サクラ」。 普段はガソリン車を運転する筆者が、秋の逗子へのドライブを体験した。 【全画像をみる】「日産サクラ」で秋の鎌倉・逗子をドライブ。EVシェア1位の車の乗り心地、気になる燃費は?
EVのシェア1位を獲得
今回乗車する「日産サクラ」は、100%電気で走る軽自動車だ。 2022年から2024年度上期までの販売台数は、EVの中で1位を獲得。現在、EVの34%を占めているという。 「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」として国から55万円の補助金が出ることに加え、ガソリン車と比較して燃料費や税金、メンテナンス費が安価であることも人気を後押ししているようだ。 ドライブの出発地点は、横浜駅(神奈川県横浜市)近くにある日産自動車のグローバル本社。 目的地のリビエラ逗子マリーナ(神奈川県逗子市)まで、首都高速道路や横浜横須賀道路を通り、約30キロの道のりを楽しむ。 乗車すると、軽自動車とは思えない広さと、重厚感のある内装が目を引いた。 後部座席もしっかりと広さがあり、4人で乗車しても窮屈さを感じなそうな造りだ。
フル充電で180キロメートル走行可能
EVというと充電が心配の種になりがちだが、「日産サクラ」は、フル充電で180キロメートルもの走行が可能。これは街乗りに加えて近隣県までの小旅行など、乗車シーンの約94%をカバーできる距離だという。 ちなみに急速充電器であれば40分、2.9KWの普通充電器であれば約8時間でフル充電が可能だ。 街乗りを中心に使用する場合、週に1~2度、自宅で夜間に普通充電する人が半数以上を占めるそう。スマホと同じ感覚で気軽に充電できるのは嬉しい。 日産のマーケティング部担当者によると、主な購買層は30~50代の女性。孫や子どもの送り迎えや、片道30分の通勤などの普段使いに利用している人も多いという。 もちろんロングドライブも可能だが、街中で小回りのきく軽自動車とEVの相性はとても良いのかもしれない。
高速道路でも安心。パワフルな走り心地
高速道路に乗り込むと、軽自動車とは思えないパワーで加速する。鎌倉の細い坂道もスムーズに上ることができた。 日産によると、“スポーツカーから「日産サクラ」に乗り換えた購入者が、ペダルを踏みこまなくても坂道をすいすいと上る点に太鼓判を押していた”というが、まさにそれを実感できるドライブだった。 日産車といえば、注目したいのが高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」。「日産サクラ」はグレードにより、「プロパイロット」が装備されている。 今回の車にも装備されており高速道路で初めて使用したが、周りの車の流れにあわせてスムーズに走行でき、運転中のストレスが軽減されているように感じた。
約50分のドライブで、EVが身近な存在に
約50分ほどで無事、目的地のリビエラ逗子マリーナに到着。 到着段階でも充電の減少は全く気にならず、ストレスなく爽やかな秋のドライブを楽しむことができた。 私の中ではEVにやや敷居が高いイメージがあったが、安定した乗り心地と小回りの利く便利さ、そして何よりも充電の不安のなさから、EVをより身近な存在に感じることができた。 次の自家用車の購入時には、EVが選択肢の一つに入りそうだ。
市川みさき