史上最年少8歳でベルリン国際映画祭主演俳優賞を受賞!“本当の自分”を探す子どもの葛藤と、寄り添う家族の物語 映画『ミツバチと私』
主演のソフィア・オテロが、第73回ベルリン国際映画祭にて史上最年少で主演俳優賞を受賞したスペイン映画『ミツバチと私』の予告映像、新場面写真、監督メッセージが公開された。 本作は、自分の性別に悩み《本当の自分》を探す8歳の主人公と、葛藤しながらも寄り添う家族の物語。ベルリン国際映画祭では、2020年に男優賞・女優賞が廃止され、性別区分のない主演俳優賞、助演俳優賞が新設。主演のソフィア・オテロは、まさにそれを体現する形で、史上最年少の8歳にして最優秀主演俳優賞受賞を受賞した。 ソフィア・オテロは、約500人の中からオーディションで選ばれた新人で、本作が映画初出演。監督を務めたのは、数々の短編を監督し『Chords』が第75回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映された実績を持つスペイン人監督のエスティバリス・ウレソラ・ソラグレン。長編デビュー作となった本作は、ベルリン国際映画祭に加え、第26回マラガ・スペイン映画祭でも最優秀スペイン映画賞を受賞するなど世界各国から注目を集めた。 また、本作は、先に開催された第36回東京国際映画祭では、ワールド・フォーカス部門で仮題『20000種のハチ』として上映され、今年度新設されたアワード「エシカル・フィルム賞」の第1回受賞作品に選ばれた。 この度公開された予告映像は、主人公のアイトールが「私はなんでこうなの?」とつぶやくシーンから始まる。男の子に生まれたアイトールは、名前や髪型や水着、日々の様々なことに違和感を覚え、自分のことがわからない不安を募らせていく。そんなアイトールに戸惑いを隠せない家族。スペイン・バスク地方の柔らかな光が差し込む緑豊かな美しい自然を背景に、家族に寄り添われながら、私らしく生きていきたいと顔を上げるアイトールの繊細な表情が映し出される。 ▼エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン 監督メッセージ 日本で私の映画を上映していただけてとても幸せです。皆様にこの映画を観ていただきたい理由はいくつかあります。ひとつは、子供のトランスジェンダーというとても重要なテーマを扱っているからです。しかし、それだけではありません。家族の問題も含まれていますし、私たちは時々、自分はいったい誰なのだろうと自問することがあります。 それは、自分自身を取り巻く人々が自分をどのように見ているかにも関係します。この映画は、光に満ちていて繊細で優しく感動的です。主人公のソフィア・オテロだけではなく、母親や祖母、叔母役の俳優たちも素晴らしい演技をしています。また、この映画を見て私の生まれ故郷であるバスクを発見してほしいと思います。バスク語という言語、そしてバスクの風景をです。映画館で皆様を待っています。 映画『ミツバチと私』は、2024年1月5日(金)より全国順次公開。
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