いきなり東京ドーム2Dの衝撃 サマソニで物議を醸した“NewJeansおじさん”に待ち受ける悲劇
ライブは命懸け参戦
「NiziUやaespa、IVE、LE SSERAFIMなどK-POP系ガールズグループのコンサートは10代から50代、60代という幅広い年齢層の女性ファンの参加が目立ちますが、サマソニのNewJeansのステージでは、40代や50代の男性ファンの姿をよく見ました。私もNewJeansの姿を少しでも近くで見たくて炎天下の中、ステージ前に3時間ほど並んで本番を待ちましたが、周囲のおじさんが熱中症でバタバタ倒れるなど修羅場状態。まさに命がけの参戦でした」 “NewJeansおじさん”とはこれまでK-POPアイドルに関心のなかった中高年男性が、NewJeansだけ特別扱いしてファンになってしまった現象を指す。K-POP推しを長らく続けてきたベテランファンは「K-POPの歴史を踏みにじっている」「NewJeansだけ特別扱いするなんてK-POPへのリスペクトが足りない」と批判したが、他のK-POPアイドルと違いNewJeansには中高年男性を引き込んでしまう魅力があるとも考えられるのだ。 特に“NewJeansおじさん”が崇拝しているのがプロデューサーのミン・ヒジン氏だ。もともとは、NewJeansが所属する大手芸能事務所「HYBE(ハイブ)」のライバル会社となるSMエンターテインメントのアートディレクターとして、少女時代やSHINeeらを担当。 その後、HYBEに引き抜かれNewJeansを生み出した社内レーベル「ador(アドア)」を率いることになった。繊細なアート感覚の持ち主ながら大胆なアイドル戦略を打ち出すやり手として知られ、NewJeansについても「下手なラップはさせないし、これまで韓国でありがちだった音楽やダンスとは一線を画す」として従来のK-POPにはなかった斬新なアイドルグループをデビューに導いた。ささやきのような優しい歌声、流れるような優雅なダンス、目を奪うキュートな笑顔……。中高年男性がいきなりNewJeansにドハマりしてしまうのも無理はない。 NewJeansは韓国人メンバーのミンジ、ヘイン、ヘリン、豪出身のベトナム人のハニ、同じく豪出身の韓豪ハーフのダニエルからなる5人組。22年8月にミニアルバム「NewJeans」でデビューし、収録曲の「Attention」「Hype Boy」「Cookie」「Hurt」、23年1月に発売したシングル「OMG」収録の「OMG」「Ditto」、23年7月に発売したミニアルバム「Get Up」で「NewJeans」「Super Shy」「ETA」「Cool With You」「Get Up」「ASAP」を発表しYouTubeのミュージックビデオは続々と1億回を突破している。