外国籍の子どもが全国で13万人超 「児童の1割が外国籍」の小学校で『ロボットでの学習支援』を実験 日本語が話せない子の教育に「難しさ感じる」と教師
近年、小学校で急増している、日本語が苦手な外国籍の子どもたち。 【大阪市立塩草立葉小学校 竹内幸延校長】「外国籍の子どもは約50人。1割になりました」 ■【動画で見る】外国籍の子供は全国で13万人超 背景に外国人労働者の受け入れ拡大 日本語が話せない子の教育に「難しさ感じる」教師 「児童の1割が外国籍」の小学校も 彼らの学びをどう支援するのか? 【大阪市立塩草立葉小学校 李 幸美先生】「1人(の児童)につく先生はいないので、そういうところで難しさを感じています」 そこで試されたのは、まさかの“ロボット”!教育現場の現状を追いました。
■ベトナム人の児童にロボットで学習支援
大阪・浪速区の大阪市立塩草立葉小学校。ある日の教室で珍しい光景が見られました。 【児童】「すげえ!」「かわいい!」 教室に入ってきたのは「avatarin(アバターイン)」が開発した、遠隔操作ができるロボット「newme(ニューミー)」です。 この日は、外国籍で日本語が苦手な子どもたちを遠隔で学習支援する実証実験が行われました。 小学3年生のベトナム人、レー・ディン・コック・フンさん(9歳)は、3カ月前に大阪にやって来たばかり。日本語はほとんど話せません。 【ロボット・newmeからの音声】「今、見えないです。その紙を見せて、2番の。もう少し近くに」 ロボットについているモニター越しで、日本に10年住んでいるベトナム人がサポートします。 なぜ、この実験を行ったのか?その狙いを校長先生に聞いてみました。 【大阪市立塩草立葉小学校 竹内幸延校長】「子どもたちは今500人少しいるのですが、外国籍の子どもは約50人。1割になりました。これは年々増えています。特に(2023年)4月から今まで、途中で転入してくる子がいるんですけど、20人転入してきました」 背景にあるのは、人手不足とされる分野で外国人が在留資格を得られる「特定技能2号」の対象拡大です。 これまでは「建設」や「造船」の2つの分野のみに限定されていましたが、2023年8月からはITや、自動車整備、宿泊業など11の分野に拡大されました。これらの業種は、家族も一緒に日本で滞在できるため、コロナの収束も相まって来日する外国人が増えているのです。