「推し活グッズ」を「交換」するときに、じつは「Yahoo!フリマ」が使える…匿名配送や保証も
SNSで交換相手を見つけることが多い
グッズの交換は相手がいないと始まりません。ではどうやって探しているのかというと、SNSが一番多いことがアンケートでわかりました。 利用しているグッズ交換方法は、SNSを通じた郵送取引が62%でトップなのです。例えばXに投稿をして相手を探し、交換の話を進めます。交換はあくまで「グッズの交換」で売買ではありません。そのため金銭的なやり取りがなく、グッズを送り合うことになります。 他にも買った場所での交換があります。ライブ会場やイベント会場で直接交換をするのです。自分の推しと交換したいグッズを他の人に見せることで、交換したい人が現れるという仕組みで、この方法も44%が活用すると答えています。 またフリマアプリやネットオークションの利用もありますが、実はYahoo!フリマでは「グッズ交換機能」があります。フリマとは違い、相手とのお金のやり取りはありません。手数料は一律9円(税込)、送料も200円(税込)で固定されています。配送方法はヤマト運輸のネコポスですから、サイズはある程度制限されます(もしネコポスで送れない場合には、おてがる配送の宅急便に変更になり、差額は後日請求されます)。例えばトレーディングカードやアクスタ、CDやDVDなどは、ネコポスで対応できます。 アンケートによると、Yahoo!フリマのグッズ交換機能も41%の人が利用しているという結果になりました。
SNSやライブ会場などでの交換が多いけれど不安もある
SNSでグッズの交換相手を探して、郵送で交換する割合が最も高くなっていますが、一方では住所を教えたり、相手に連絡をしたりすることに不安を感じている人もいます。 郵送で送る場合には送り先を教えることになりますが、個人情報がバレてしまうのが不安なのです。フリマアプリでは匿名配送を使うほどですから、個人情報を教えたくないという人は少なくありません。 またSNSで欲しいグッズがあっても、その人が本当に信用できるのか、交換する商品の情報は正しいのかなど、不安要素もあるようです。さらに郵送の場合は、自分は送ったけれど相手から送られてくるグッズが届かないということもあるかもしれません。追跡ができるような郵送方法ならいいのですが、普通郵便では追跡ができずに、結局諦めることになる場合もあるのでしょう。 ライブ会場やイベント会場では個人情報を教えることはないでしょうが、そもそも交換相手や交換したいグッズが見つかりにくいという悩みもあります。ネットを使って探せる範囲よりも狭くなってしまうので、交換相手募集の壁が高い場合も。 グッズ交換は、相手とのお金のやり取りがないので、金銭的なトラブルは起きにくいのは事実でしょう。送料はかかりますが、それで欲しいグッズが手に入るならば、安いものなのかもしれません。とはいえ相手がうまく見つかるまでの道のりもありますし、そこから実際に交換になってグッズが無事に届くまでには、ちょっとハラハラドキドキすることもあるようです。 そのような背景もあり、Yahoo!フリマのグッズ交換機能ができたり、他のフリマアプリでグッズを購入するという流れができたりしているのでしょう。フリマアプリの場合は売買が前提になりますが、匿名配送を使えば個人情報は守れます。そして商品が届かなければ、保証を受けることも可能です。Yahoo!フリマだけではなく、メルカリや楽天ラクマでも推し活グッズの取引はできますから、このジャンルからは目が離せない状況です。 次の記事ではYahoo!フリマのリリースを元にして、推し活で人気の高いジャンルや、推しグッズを買う時の注意点などを見ていきます。 後編記事フリマアプリで「推し活グッズ」を「販売・交換」するときに絶対に気を付けたい「5つのポイント」へ続く。
川崎 さちえ(フリマアプリ・ネットオークションガイド)