富山・中央通り再開発、27年春に複合施設開業 資材高で事業費40億円増
富山市中央通りに整備されるスケート場や商業施設を備えた複合施設が2027年3月の開業を予定していることが12日、分かった。建築資材の高騰などを受け、約184億円としていた総事業費は約40億円増え、約225億円となる見込み。 中央通りD北地区市街地再開発組合によると現在、建設予定地で行われている解体工事は今年8月から9月にかけて終了する。着工は10月で、27年2月完成を目指す。ダイワハウスグループのゼネコン「フジタ」(東京)が施工する。 再開発組合は当初、25年秋の開業を目指していたが、資材価格の高騰に加え、新型コロナウイルス禍で交渉に時間を要したことなどが影響し、開業時期を未定としていた。 再開発組合は昨年12月に事業計画の変更を県に申請し、認可された。複合施設は敷地面積約6370平方メートル。マンションとなる高層棟(24階建て)と、スケート場や商業施設、駐車場が入る低層棟(7階建て)からなる。事業費圧縮のため、高層棟の地下スペースは設けないこととした。
事業費の増加分を賄うため、再開発組合は新たに国土交通省の「防災・省エネまちづくり緊急促進事業」の補助金を申請した。さらに事業費が上振れする可能性があり、資材の内容を見直すなどコスト削減を進めるという。