5月から増加する熱中症に注意 県内では既に20人が搬送【宇部】
5月に入り、全国的に熱中症で救急搬送される人が徐々に増えている。宇部・山陽小野田消防局(杉本秀一消防長)の管内では、19日現在で搬送者はいないものの、一日の気温差が大きい上、体が暑さに慣れておらず、体調を崩しやすいため、同局では熱中症への注意を呼び掛けている。 熱中症は体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態。屋外だけでなく室内でも発症する場合があるため、正しい知識を身に付け、自分がいる環境に気を配る必要がある。 県内では、データを取り始めた今年4月29日から5月12日までに既に20人が運ばれた。同局管内では毎年70~120人が熱中症で運ばれている。早い年で5月上旬から搬送者が出ており、昨年は17日が最初だった。 例年、65歳以上の高齢者が半数に上り、住居からの搬送が目立つ。エアコンがあるにもかかわらず使っていないケースが多いという。次いで屋外、工場などの仕事場となっている。 同局警防課の西田治副課長は「環境省が発表している熱中症の情報や住んでいる地域の天気予報をチェックし、自身で対策してほしい」と話し、小まめな水分補給や休憩、エアコンの有効活用を促している。