毎日、後悔して泣いてます…年金16万円・75歳母「老人ホーム」で最期を看取った51歳ひとり娘の無念
高齢者に「人生の後悔」について聞いたところ、上位に入ったのが「家族との時間を大切にすればよかった」というもの。近いからこそ本音を聞くことができず、「もっとあのとき……」と悔やむことは多いようです。 ▶【早見表】年金に頼らず「1人で120歳まで生きる」ための貯蓄額
高齢者に聞いた「人生で後悔していることは?」
人は誰もが年を取り、誰もが最期を迎えます。そのとき、後悔することなく「良い人生だった」といいたいもの。 公益財団法人生命保険文化センターが60歳以上の男女に聞いた『2023年度ライフマネジメントに関する高年齢層の意識調査』によると、人生全般に関する後悔として最も多かったのは「学び」。「貯蓄」「運動」と続きます。 【アンケート「高齢者が後悔すること」】 1.もっと「学べば」よかった…57.1% 2.もっと「貯蓄」を行えばよかった…54.3% 3.もっと「運動」をしておけばよかった…43.5% 4.もっと「家族との時間」を大切にすればよかった…38.3% 5.もっと「生活習慣」を見直せばよかった…38.1% 6.もっと「食生活」に気遣えばよかった…34.4% 7.もっと「友人との時間」を大切にすればよかった…28.6% 8.もっと「仕事」に取り組めばよかった…25.9% 9.もっと「ひとりの時間」を大切にすればよかった…22.3% 10.もっと「保険等」に加入すればよかった…19.7% 11.もっと「地域などのコミュニティ」に参加すればよかった…18.7% 12.もっと「投資」を行えばよかった…14.1% ※数値はいずれも「そう思う」「まあそう思う」の合計 トップの学びのほか、健康やお金にまつわる項目が上位を占めていますが、そのようななか4位となったのが「家族との時間」。親と、妻や夫と、子どもと、きょうだいと……近い存在だからこそ、後悔は多いようです。 内藤陽子さん(仮名・51歳)も、「もっと家族との時間を大切にしておけばよかった」と後悔を口にするひとり。前出のアンケート調査は60歳以上の高齢者を対象に行ったもの。それに対して内藤さんはまだ40代。後悔を挽回できるような気もしますが……。 ――もう手遅れなんです。母はもういないので 内藤さんが後悔する相手は、3年前に75歳で亡くなったという母親だといいます。