アウディ、偶数は電気、奇数は内燃エンジンに再編。日本上陸前の最新モデル検証
アウディAGは、2024年から車名の再編成を進めている。電気自動車(BEV)を偶数に、内燃エンジン車(ICE)には奇数の数字を割り当てる法則になるという。これから、どのようなモデルが登場するのか。日本上陸前の最新モデルを検証してみる。 【写真11点】本国で発表されたモデル
長年のベストセラーであるアウディ「A4」は「A5」に
2024年、アウディは日本市場において華やかなニュースがほとんどない。実は限定車や特別仕様車をのぞいて新型車を発売していないためだ。いま本国では電気自動車(BEV)のバリエーションが増えていく一方で、内燃エンジン車(ICE)のモデルチェンジと、車名の再編成が進められている。まさにちょうど端境期にあるのだ。 アウディの車名の基本的な法則は、ハッチバック&セダンが「A」、SUVは「Q」となり、ボディの大きさにあわせて1~8の数字が割りあてられる。「A1」はコンパクトハッチバック、「Q8」がラージサイズSUVといった具合だ。これ以外にスポーツモデルには「S」を、メルセデスAMGやBMW Mに相当するハイパフォーマンスモデルには「RS」を冠する。そしてスポーツカーには「TT」と「R8」があるが、いずれも年内で生産終了がアナウンスされている。 そして、BEVには「e-tron(イートロン)」という車名が追加される。基本的な法則は上記のものと同様で、現在日本国内で発売されているのは、SUVの「Q4 e-tron」と「Q8 e-tron」そしてスポーツセダンの「e-tron GT」の3モデルがある。 では、今後どのようなモデルが登場するのか、本国で発表されたモデルをざっと見ていきたいと思う。まずBEVだが、今後はすべて車名に偶数が割り当てられることになる。おそらく次に日本に上陸するのは、「Q6 e-tron」になるだろう。これはアウディとポルシェが共同開発したBEV専用のプラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」を採用したモデルであり、BEVのポルシェマカンとは姉妹車にあたる。 このPPEをベースとしたBEVの開発は着々と進んでいるようで、すでに「A6 e-tron」や「A6 スポーツバックe-tron」も発表されている。