左からダヴ・キャメロン、アーリヤー・バット、エル・ファニング、アリアナ・グランデ、ゼンデイヤ、シドニー・スウィーニー、ラナデルレイ、ジェニー／Photo by Getty Images

【モデルプレス＝2024/05/07】ファッションの祭典「コスチューム・ インスティテュート・ガラ」（通称：MET GALA）が日本時間5月7日、米ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催。セレブリティ達がカーペットイベントで豪華絢爛な衣装を披露した。 【写真】「メットガラ2024」ゼンデイヤ、美デコルテ際立つドレス姿 ◆ゼンデイヤ（Zendaya） 今年はテーマに沿って、ファッション界が生み出してきたコレクションのアーカイブにリスペクトをささげるドレスを纏うセレブが多数。 最も注目を集めたのは、共同ホストの1人であり、ベストルックメーカーの米女優ゼンデイヤ。彼女が着たのはジョン・ガリアーノによる「メゾン マルジェラ（MAISON MARGIELA）」のオートクチュールで、1999年のガリアーノによる「ディオール（Dior）」のドレスからインスパイアされているという。ブルーブラックのオーガンジーを巻き付けたマーメイドドレスにブドウやハチドリのモチーフをちらし、ファンタジーの世界から飛び出して来たようなドレスコードにピッタリのルックで魅了した。 序盤に登場したゼンデイヤはなんと、最後に再度登場しセカンドルックを披露。ファーストルックとは一変、1996年の「ジバンシィ（GIVENCHY）」のゴシックなヴィンテージドレス姿に。頭に被ったフラワーブーケは、2006年の「アレキサンダー・マックイーン（ALEXANDER McQUEEN）」のものを着用した。 ◆アリアナ・グランデ（Ariana Grande） 特別展テーマとドレスコードに合わせて、ファンタジックでフェアリーな衣装の参加者も続々。 2018年ぶりにMET GALAにカムバックした米歌手アリアナ・グランデは「ロエベ（LOWWE）」のホワイトドレスでまるでエンジェルのような姿に。ほんのりピンク色に輝くコルセット部分は誕生石のマザーオブパールで作られているという。カーペットでは、自身がグリンダ役を演じた映画「ウィキッド」で共演したシンシア・エリヴォとの共演も話題となった。 ◆ジジ・ハディッド（Gigi Hadid） 先日ロングヘアをバッサリとカットし、ショートボブになった米モデルのジジ・ハディッドは「トム・ブラウン（ Thom Browne）」のホワイトドレスで登場。タイトなコルセットドレスには、同色のジャケットがレイヤードスカートのように巻き付いており、プリンセスのような豪華さを演出した。 ドレスに散りばめられたイエローのバラも細部まで緻密なこだわりが垣間見える。なんと280万個のビーズが刺繍され、70人以上のチームが13500時間以上かけてすべて手作業で作り上げられたという。 ◆ラナ・デル・レイ（Lana Del Rey） 先日コーチェラフェスのヘッドライナーとしても注目を集めたラナ・デル・レイは、2006年の「アレキサンダー・マックイーン（ALEXANDER McQUEEN）」のコレクションで注目を集めた木の枝のヘッドピースを身に着け登場。 ラナ自身このルックを見た際に「これだ」と思ったそう。現クリエイティブ・ディレクターにショーン・マクギアーによってラナのために再構築されたドレスは、母なる自然の壮大さとダークな印象が彼女にぴったりマッチしている。 ◆アーリヤー・バット（Alia Bhatt） ボリウッド女優のアーリヤー・バットは、インド人デザイナー「サビヤサチ・ムカルジー（Sabyasachi Mukherjee）」による、民族衣装サリーにインスパイアされたドレスで登場。インドの職人たちが163人で1905時間かけたといい、花柄のビーズ手刺繡はあまりにも美しいと話題に。肩から伸びるシースルーのストール部分は大階段を覆いつくす大きさで、一躍会場の注目を集めた。 ◆ダヴ・キャメロン（Dove Cameron） 米女優ダヴ・キャメロンは交際中のマネスキンのリードボーカル、ダミアーノ・ダヴィドと共に登場。くすみピンクのシースルードレスは、森に放置された朽ちた花からインスピレーションを得たそうで、まさにドレスコートにぴったり。長く伸びた袖は、手を広げるとまるで天使の羽のようだ。 ◆シドニー・スウィーニー（Sydney Sweeney） 米女優シドニー・スウィーニーは、「ミュウミュウ（MIU MIU）」が手掛けたベビーブルーのシフォンドレスで登場し、その姿はまるでシンデレラ。さらにブロンドから劇的イメージチェンジとなった黒髪ボブの新髪型も話題となった。髪色とマッチしたブラックのレザーグローブと、ドレスにあしらわれた花柄のクリスタル刺繍がアクセントとなっている。 ◆エル・ファニング（Elle Fanning） 米女優エル・ファニングは「バルマン（Balmain）」の透き通る氷のようなドレスで登場。肩には、くちばしでドレスをつまむ小鳥がついており何ともファンタジー。彼女のアンニュイな雰囲気と相まって、本当に氷の妖精が舞い降りたかのような姿を見せた。 ◆タイラ（Tyla） 同じく「バルマン」作のドレスを纏ったのはブレイク中の南アフリカ出身シンガーのタイラ。全身に砂をつけたようなヌーディーなタイトドレスに、砂時計を手に持って「時間の庭」を表現した。ドレスの構造上、自力で階段を上がれなくなってしまい、スタッフに抱えてもらい移動する姿も話題となった。 ◆K-POP勢も続々 さらに例年話題となるK-POP勢から、今年は8人組ボーイズグループ・Stray Kids（ストレイキッズ）が全員で初参加。「トミー ヒルフィガー（TOMMY HILFIGER）」のスーツルックで魅了した。 BLACKPINK（ブラックピンク）のジェニー（JENNIE）は今年アナの招待でVIPゲストとして登場。「アライア（ALAIA）」のブルードレスを纏い、妖艶さを引き立たせた。 ◆「MET GALA 2024」ドレスコードは “時間の庭” 今年同会場で開催される特別展のテーマは「眠れる美：ファッションの目覚め（Sleeping Beauties：Reawakening Fashion）」。400年に及ぶファッションの歴史を辿り、まだ知らぬ自然界の魅力や姿に光を当てる。 そのオープニングを祝うカーペットイベントのドレスコードは「時間の庭（Garden of Time）」。J・G・バラードの同名短編小説からインスピレーションされた。ドレスコードに合わせ、今年の会場は庭園に迷い込んだような装飾に。壁には樹木が描かれ、バラの花とツタに囲まれたカーペットはグリーンに染まった。 今年の共同ホストは「VOGUE」元編集長のアナ・ウィンター他、ゼンデイヤ、バッド・バニー、ジェニファー・ロペス、クリス・ヘムズワースの4人。名誉ホストは「LOEWE」クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンと「TikTok」のCEOのシュウ・チュウが務める。（modelpress編集部） 【Not Sponsored 記事】