【番記者の視点】U―23日本代表は韓国に0―1敗戦で2位通過…1次L3戦無得点のアタッカー陣それぞれの思い
◆サッカー男子パリ五輪アジア最終予選兼U―23アジア杯 ▽1次リーグB組最終戦 日本0―1韓国(22日・ドーハ) 8大会連続五輪出場を目指すU―23日本代表は、1次リーグ(L)最終戦で韓国代表に0―1で敗れ、2位通過となった。 怒とうの攻撃も実らなかった。0―1の後半アディショナルタイム7分。右からのクロスを途中出場のMF佐藤がフリーで合わせてヘディングシュートを放ったが、無情にもボールは左ポストの外側にはじかれた。相手の6本を大きく上回る14本を放つも、何度も訪れた決定機を逸し、今大会3戦目で初の無得点に終わった。 すでに1次L突破は決めていたが、この3試合でアタッカー陣の得点はゼロ。エースFW細谷真大を筆頭に、「10番」を背負うMF佐藤恵允、今大会初先発だった19歳のFW内野航ら期待のアタッカー陣に何度も決定機は訪れたが、ゴールは生まれなかった。 現状をどう受け止め、ゴールを奪うために必要なものとは―。試合後のミックスゾーンでは、それぞれが自らと向き合いながら、言葉を口にした。 細谷「(今までと)変わらないですけど、自分を信じながらやっていますし、練習でも試合をイメージしている。今は点が取れていない状況ですけどしっかりと自分を信じて、日の丸も背負っているので、責任と覚悟を持ちながらやりたい」 佐藤「けっこうプレッシャーは感じていて。五輪出場権のこともありますし、日本代表の10番ということで、重圧は自分自身あまり感じないタイプなんですけど、(今回は)すごく感じている。そういうのを考え過ぎて、いいプレーはできないですし、だからこそ1点決めて勢いに乗りたい気持ちが強い。ただ、その気持ちが空回りしている感じかなという3試合。本当に次の試合で絶対に決めないといけない」 内野航「FWは点を取る仕事だと思いますし、自分がこの試合で長い時間出て得点が生まれなかったというのは自分の反省点。この試合で収穫はなかったと自分では思ってるので、次チャンスがもらえるか分からないですけど、チャンスがもらえた時には、もっと必死に走ってゴールに執着しないといけないなと思いました」 25日の準々決勝カタール戦からは一発勝負が始まる。決定機を決められず厳しい目を向けられることもあるが、一つのゴールでチームを救うことができるのもまたストライカーだけに与えられた特権。1次L3試合で悔しさを味わったアタッカー陣が、今度は日本を8大会連続五輪に導くヒーローになってほしい。(U―23日本代表担当・後藤亮太)
報知新聞社