平穏な行事、悲鳴と流血に 男は車内でぼうぜん
平穏な行事が一転、悲鳴と流血の騒ぎとなった。6日午後、茨城県日立市役所前の広場に車が突っ込み、3人が負傷。車は出店をなぎ倒し、現場を走り去った。約30分後、同県東海村役場に突入した車の中では、同じ人物とみられる運転手の男がぼうぜんとしていた。 日立市によると、車が突っ込んだのは市役所前の「大屋根広場」。当時は障害のある人が作った作品の展示や販売が行われ、約50人が集まっていた。車は出店にぶつかりながら暴走し、駐車場で別の車に衝突。さらに別の出店を倒した。 当時、現場にいた市内の男性(32)は「大きな音を聞いて外を見ると、黒い車が広場を走っていた。ブレーキをかけている様子はなかった。『きゃー』『痛い』という悲鳴が聞こえ、血を流している人もいた」と話した。 南に約15キロ離れた東海村役場。白い車がボンネットを開けた状態で中に止まり、玄関のガラスがめちゃめちゃに割れていた。役場にいた職員は「運転手はぼうぜんとしていたが意識はあり、名前を聞くと病院の診察券を見せた」と振り返る。