原英莉花&山口すず夏が、米女子ツアーQシリーズの最終ステージに出場し大躍進
大型ハリケーンの襲来で日程が延期されていた米女子ツアーのQシリーズ2次予選会が現地時間10月25日に終了し、原英莉花と山口すず夏が最終予選会への進出を決めた。 原英莉花が放つ見ごたえあるドライバーショット
フロリダのプランテーションG&CCで行われた予選会には194名が出場し、31位タイまでの43人が12月5日開幕の最終予選会に進出。日本勢は8人が出場し、初日出遅れながら尻上がりに調子を上げた原が18位タイで2次予選をクリアした。 高校在学中にプロ宣言し、米女子ツアーに参戦した経験を持つ山口すず夏(11月1日に終了したJLPGA最終プロテストに14位で合格)も1次予選に続き今回も23位タイで通過し、ファイナルステージにコマを進めた。しかし深谷琴乃、伊藤二花、横山翔亜、谷田侑里香、神谷そら、長野未祈の各選手はセカンドステージで脱落。 上位にカレッジゴルフの有望選手が名を連ねるなか、特に注目されたのが、トランスジェンダーとして初めてLPGAツアーカード取得を目指したヘイリー・デビッドソン。 しかし95位タイで最終予選には進めず。それでもエプソンツアー(下部ツアー)の限定的出場権を獲得した。実際どの程度出場できるかはわからないが、ボビー・ランカスターに続く2人目のトランスジェンダープロゴルファーの誕生となった。 生まれたときの性別が女性であるという出場条件が2010年に撤廃され、性別適合手術を受けるなど医学的な処置を行えば米女子ツアー出場の道が開けたが、反対派も多く、8月には生物学的に男性であるゴルファーの女子の試合への出場を認めるルールを撤回するよう求め、275人が署名した書簡が各団体に送られた。 大学入学当初は男子としてプレーしていたデビッドだが、その後医学的治療を受け女子として試合に出ていた。しかし全米女子オープン出場まであと一歩と迫った頃、拠点のフロリダのミニツアーがトランスジェンダーの出場を禁止したため本戦出場の道が閉ざされた。2次予選後コメントを求められたが、彼女は何も語らなかった。 ※週刊ゴルフダイジェスト11月19日号「バックナイン」より
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