医療・福祉人材拡大へ 函館遺愛女子中高、北海道医療大と連携協定
遺愛女子中学高校(福島基輝校長)は7日、北海道医療大学(石狩管内当別町、三国久美学長)と高大連携協定を締結した。相互に協力した取り組みを通じて一層の関係強化を図り、医療、福祉人材の拡大につなげるのが狙いだ。
同大は薬学部、看護福祉学部、医療技術学部など6学部9学科を設置する医療系総合大学で今年創立50周年を迎えた。同校からは今春卒業生12人が進学し、近年の傾向でも進学先の約半数が医療、福祉系の大学、専門学校で分野への関心は高い。これまでの進学実績などから、相互の強みを生かし、より良い取り組みを協力して推進しようと同大からの声掛けで締結が実現。同大が道南の高校と協定を結ぶのは初めて。 協定には2校間での教育活動の支援や共同研究、既存施設・設備の利用といった連携の取り組みを盛り込み、同日遺愛女子中学高校であった締結式で福島校長と三国学長が協定書に署名した。協定に基づく取り組みは今後2校で検討していくが、中高生のキャンパス訪問や大学の学びに触れるオンライン授業などを想定する。 三国学長は「函館など渡島地域でも保健、医療、福祉の人材が不足している。連携による取り組みを通じ中高生が関心を高めるきっかけになればうれしい」と期待。同大は2028年度をめどに北広島市への移転を計画しており、福島校長は「ますます函館からも進学しやすい環境になる。さらに関係を深めていきたい」と話した。
函館新聞デジタル